服のシワと影の描き方講座！シャツとTシャツでシワを学ぶ

服の線画は上手く描けたけど塗ってみたら違う服になってしまった、そんな経験はありませんか？
この講座はイラストでのシワの描き方・塗り方を解説した講座です。Tシャツとシャツといった素材別でのシワの描き方や影の出来方について学んでいきましょう。

服のシワと影の描き方

シャツのシワを塗るときは体を包んでいるものの形と個々のシワの強弱について気をつけましょう。
出っ張っている部分や角度が大きく変わる部分のシワには、大きくてコントラストの強い影ができます。

また回り込む部分や遠くにある部分のシワには弱い影ができます。

水彩ブラシを使ってベースの影を塗っていきます。
まずは右上に設定した光源と線画のガイドに従っておおまかに影を入れていきます。

次に影の濃い部分を塗ります。
一番濃い影の色は、服の少し中に入ったところに乗せることで反射光を表現すると、体の量感を出すことができます。

白い部分と影の部分がぱっきりと分かれすぎているので、間の部分を薄いグレーで塗ってから自然に見えるようぼかします。

矢印の方向に布が引っ張られていることを意識してしわを塗ったらベース塗りは終わりです。

次にシワごとに塗っていきます。
まず初めに、「つっぱりじわ」は服の力がかかる部分にできるシワで、直線を意識して塗ります。

塗った先はシュッと払うようになることが多いのが特徴です。

「重なりじわ」は服の生地が重なってできるシワで、線画だけ、または影を塗るだけで表現できるので特別な塗りは必要ありません。

最後に、「溜まりじわ」は中に空間ができていることを想像して塗りましょう。

光が当たる面と影になる面がはっきりでやすいので、下を向いた面は影面としてざっくりと塗ることで布の立体を表現します。

仕上げに胸の位置に「つっぱりじわ」を描いて完成です。

Tシャツの塗り方とシワの描き方

TシャツはYシャツにくらべてマットな質感になり、シワの数が少ないのが特徴です。

ベースの影色を塗ります。
Yシャツほどはっきりしたシワはできないので水彩ブラシで塗りってからぼかしツールでぼかします。

鋭角になりすぎたり広く塗りすぎたりした場合は、ベースの色で調節します。

ぼかしすぎるとのっぺりしてしまうので最後は水彩ブラシで塗って調整します。

最後に凸凹を意識して濃い影を入れたら完成です。

まとめ

服のしわと影の塗り方講座はいかがでしたか？
しわの「塗り方」ではなく、しわの種類や形に特化した講座も公開しているのでぜひチェックしてみてくださいね！