pen-iconpen-icon仕上がりに差が出る!完成度を高めるシワの描き方講座

服の「しわ」って描くのが難しそうだし、いまいち描き方がわからない。そういう方も多いのではないでしょうか?
この講座では服を着た時にできるしわを的確に描くためのコツについて解説していきます。
シワのでき方のコツをおさえて服のしわの描き方をマスターしましょう!


しわの描き方のコツと種類

まずは服のシワを考える前に、服の構造を理解してみましょう。
服は体にフィットするように、複数の型紙でできたパーツで構成されています。このパーツとパーツをつなぎ合わせた部分が服のつなぎ目です。
例えばYシャツの場合、複数のつなぎ目があることがわかります。

服のつなぎ目の描き方

つなぎ目をしっかりと描くことで絵に説得力をもたせることができます。このつなぎ目をシワの始点として、シワを描いていきます。

服のつなぎ目がシワの始点

やみくもにシワを描くのではなく、つなぎ目などのとっかかりをシワの描き始めにすると、自然なシワを描くことができます。
大事なポイントとしては、シワには「深さ」と「強さ」があるということです。

シワの深さや遠近感を考える

シワが浅い場合(弱い場合)や、人物が遠くに配置されている場合にもコントラストの強いシワを描いてしまうと立体感を失ってしまいます。
まずは力点に近い部分や、画面内で手前である部分に強いシワを描いていきます。
服が人の体を包んでいるということを意識して描いていきましょう。また、服同様にシワも人体を包んでいるので、体に沿って出来ます。人体のふくらみや立体感を意識しましょう。

人体のふくらみや立体感を意識

体の形に沿ってシワを描くことで、服で隠れている体の形を補完することもできます。本来シワが強くでないところも、体の形を見せるために優先してシワを描いても良いでしょう。
また、体のバランスが取りにくかったり、そのまま描いてしまうと角度によって体が小さく見えてしまうところは服のたるみで隠してバランスをとることも一つの方法です。

服のたるみで不自然さを調整

ところでシワにはいくつかの種類があるのを皆さんは知っていますか?
代表的なシワの種類は、布が引っ張られてできる「つっぱりじわ」、布が余ってできる「溜まりじわ」、布が重なり合ってできる「重ねじわ」などがあります。

主なシワの種類

つっぱりシワ

主に「つっぱりじわ」は腕の付け根部分、膝から上方向へとかかる部分など、服に力がかかっているところにできます。シュッとした真っ直ぐな線で描きましょう。

つっぱりじわの描き方

溜まりシワ

続いて「溜まりじわ」です。服をズボンに入れた時や袖口にできます。
このシワができるところは力があまりかかっていないので、中に空間ができていることを想像して、緩めの線で描いていきましょう。

溜まりじわの描き方

重なりシワ

最後に重なりじわです。服の生地が重なりできるシワです。袖を巻いた時や服の自然さを出したい時に描きましょう。
力はかかっていないので、つっぱりじわほどシュっとした線で描かないようにしましょう。

重なりじわの特徴

ここでは代表的なシワを中心に紹介をしましたが、シワには様々な形がありますので、実際の服を観察してみると良いでしょう。


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服と小物のシワの描き方

服のシワを描く

TシャツはYシャツにくらべてマットな質感になり、シワの数が少ないのが特徴です。Yシャツのような薄い生地には、細かいシワができやすくなり、シワに入る影もシャープになります。

Yシャツのシワは直線が多い

また、生地が薄い場合、布が引っ張られる力の影響は直線の形に出やすくなります。生地が密集する所はシワを多めに入れたり、生地の継ぎ目もしっかり描くと自然になります。

生地の継ぎ目を描くと自然

Tシャツのようなマットな生地は、シワが強く出ることはあまりありません。
体の線を補完するようなシワを入れるのみで、シワはぼかしが多めの方が柔らかさと体を包んでいる感じが出ると思います。

Tシャツはシワが出にくい
シワをぼかすと柔らかさが出る

このように服の生地によってシワの描き方を変えてみることで、よりその服らしさを表現することができます。
また、TシャツやYシャツといった素材別のしわの描き方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。


服の素材別のしわの塗り方

この講座と同じくナス子先生によるしわの塗り方講座です。影のつけ方についても解説

講座はコチラ

小物のシワを描く

小物も生地の質感を意識してシワ描いていきます。
硬さや材質などに気をつけながら、継ぎ目の部分やシワ自体のコントラスト、シワの形で生地の質感を表現していきます。イラストのバッグの材質は左からナイロン、布、革となっています。

小物のシワ

まずナイロンはシワができやすい素材なので、細かいシワを無数に描き込んでいきましょう。全体的に同じようなシワを入れるのではなく、影の面を意識してまとまりでシワの数にメリハリをつけ、描いていきます。

細かいシワを多く描く
シワの数にメリハリをつける

続いて布のバッグです。布は柔らかい印象を持たせるため、ゆるい線でシワを描いていきます。洋服のように継ぎ目の形などで凹みをつけます。

柔らかい線で布の質感を表現

最後に革です。ハイライトを強く入れることで質感を出します。革は硬い素材なので、細かいシワはできません。革の淵の継ぎ目を太めに描くと、革っぽさが出ると思います。

革は細かいシワはできない

パルミーでは小物に関連し て「フリルのしわの描き方」を解説した講座を公開しています。
フリルはより複雑な形状ですが、パターンを理解することでコツがつかめるのでぜひ参考にしてみてください。


フリルの描き方講座

華やかな衣装を描く時に知っておきたいフリルの描き方。この講座でコツをつかもう!

講座はコチラ

まとめ

しわの描き方講座はいかがでしたか?
動画講座では、実際にイラストを描いていきながら解説を行っていますので、 記事よりも更に理解しやすくなっています。ぜひチェックしてみてくださいね!


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服の「しわ」って描くのが難しそうだし、いまいち描き方がわからない。そういう方も多いのではないでしょうか?
この講座では服を着た時にできるしわを的確に描くためのコツについて解説していきます。
シワのでき方のコツをおさえて服のしわの描き方をマスターしましょう!


しわの描き方のコツと種類

まずは服のシワを考える前に、服の構造を理解してみましょう。
服は体にフィットするように、複数の型紙でできたパーツで構成されています。このパーツとパーツをつなぎ合わせた部分が服のつなぎ目です。
例えばYシャツの場合、複数のつなぎ目があることがわかります。

服のつなぎ目の描き方

つなぎ目をしっかりと描くことで絵に説得力をもたせることができます。このつなぎ目をシワの始点として、シワを描いていきます。

服のつなぎ目がシワの始点

やみくもにシワを描くのではなく、つなぎ目などのとっかかりをシワの描き始めにすると、自然なシワを描くことができます。
大事なポイントとしては、シワには「深さ」と「強さ」があるということです。

シワの深さや遠近感を考える

シワが浅い場合(弱い場合)や、人物が遠くに配置されている場合にもコントラストの強いシワを描いてしまうと立体感を失ってしまいます。
まずは力点に近い部分や、画面内で手前である部分に強いシワを描いていきます。
服が人の体を包んでいるということを意識して描いていきましょう。また、服同様にシワも人体を包んでいるので、体に沿って出来ます。人体のふくらみや立体感を意識しましょう。

人体のふくらみや立体感を意識

体の形に沿ってシワを描くことで、服で隠れている体の形を補完することもできます。本来シワが強くでないところも、体の形を見せるために優先してシワを描いても良いでしょう。
また、体のバランスが取りにくかったり、そのまま描いてしまうと角度によって体が小さく見えてしまうところは服のたるみで隠してバランスをとることも一つの方法です。

服のたるみで不自然さを調整

ところでシワにはいくつかの種類があるのを皆さんは知っていますか?
代表的なシワの種類は、布が引っ張られてできる「つっぱりじわ」、布が余ってできる「溜まりじわ」、布が重なり合ってできる「重ねじわ」などがあります。

主なシワの種類

つっぱりシワ

主に「つっぱりじわ」は腕の付け根部分、膝から上方向へとかかる部分など、服に力がかかっているところにできます。シュッとした真っ直ぐな線で描きましょう。

つっぱりじわの描き方

溜まりシワ

続いて「溜まりじわ」です。服をズボンに入れた時や袖口にできます。
このシワができるところは力があまりかかっていないので、中に空間ができていることを想像して、緩めの線で描いていきましょう。

溜まりじわの描き方

重なりシワ

最後に重なりじわです。服の生地が重なりできるシワです。袖を巻いた時や服の自然さを出したい時に描きましょう。
力はかかっていないので、つっぱりじわほどシュっとした線で描かないようにしましょう。

重なりじわの特徴

ここでは代表的なシワを中心に紹介をしましたが、シワには様々な形がありますので、実際の服を観察してみると良いでしょう。


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服と小物のシワの描き方

服のシワを描く

TシャツはYシャツにくらべてマットな質感になり、シワの数が少ないのが特徴です。Yシャツのような薄い生地には、細かいシワができやすくなり、シワに入る影もシャープになります。

Yシャツのシワは直線が多い

また、生地が薄い場合、布が引っ張られる力の影響は直線の形に出やすくなります。生地が密集する所はシワを多めに入れたり、生地の継ぎ目もしっかり描くと自然になります。

生地の継ぎ目を描くと自然

Tシャツのようなマットな生地は、シワが強く出ることはあまりありません。
体の線を補完するようなシワを入れるのみで、シワはぼかしが多めの方が柔らかさと体を包んでいる感じが出ると思います。

Tシャツはシワが出にくい
シワをぼかすと柔らかさが出る

このように服の生地によってシワの描き方を変えてみることで、よりその服らしさを表現することができます。
また、TシャツやYシャツといった素材別のしわの描き方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。


服の素材別のしわの塗り方

この講座と同じくナス子先生によるしわの塗り方講座です。影のつけ方についても解説

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小物のシワを描く

小物も生地の質感を意識してシワ描いていきます。
硬さや材質などに気をつけながら、継ぎ目の部分やシワ自体のコントラスト、シワの形で生地の質感を表現していきます。イラストのバッグの材質は左からナイロン、布、革となっています。

小物のシワ

まずナイロンはシワができやすい素材なので、細かいシワを無数に描き込んでいきましょう。全体的に同じようなシワを入れるのではなく、影の面を意識してまとまりでシワの数にメリハリをつけ、描いていきます。

細かいシワを多く描く
シワの数にメリハリをつける

続いて布のバッグです。布は柔らかい印象を持たせるため、ゆるい線でシワを描いていきます。洋服のように継ぎ目の形などで凹みをつけます。

柔らかい線で布の質感を表現

最後に革です。ハイライトを強く入れることで質感を出します。革は硬い素材なので、細かいシワはできません。革の淵の継ぎ目を太めに描くと、革っぽさが出ると思います。

革は細かいシワはできない

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フリルはより複雑な形状ですが、パターンを理解することでコツがつかめるのでぜひ参考にしてみてください。


フリルの描き方講座

華やかな衣装を描く時に知っておきたいフリルの描き方。この講座でコツをつかもう!

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まとめ

しわの描き方講座はいかがでしたか?
動画講座では、実際にイラストを描いていきながら解説を行っていますので、 記事よりも更に理解しやすくなっています。ぜひチェックしてみてくださいね!


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ナス子

はじめましてナス子と申します。 この度はシワをテーマに講座を描かせていただきました。 今回講座を描いていて改めて自分の絵を見返すきっかけとなり、自身としても大変有意義なものになりました。 自由に描かせていただいて、とても楽しく描くことができました。 この講座がひとつの描き方として、見ていただけると幸いです。そして何かヒントやきっかけになれれば、とても嬉しいです…! CLIP STUDIO PAINTを使い始めたところでまだまだ不慣れさはありますが、是非見てください。


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久瀬優祈

初めまして、久瀬優祈と申します。動画のナレーションを担当させていただきます。皆様のイラストいつも楽しく見せていただいておりますので、少しでもお力添えできるよう頑張ります!

この講座の制作環境

OS:Mac
ソフト:CLIP STUDIO PAINT
ペンタブ: CINTIQ 13HD

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体の構造やシワの種類を意識して服のシワを描いてみましょう!


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ペンタブ: CINTIQ 13HD

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体の構造やシワの種類を意識して服のシワを描いてみましょう!


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ナス子

はじめましてナス子と申します。 この度はシワをテーマに講座を描かせていただきました。 今回講座を描いていて改めて自分の絵を見返すきっかけとなり、自身としても大変有意義なものになりました。 自由に描かせていただいて、とても楽しく描くことができました。 この講座がひとつの描き方として、見ていただけると幸いです。そして何かヒントやきっかけになれれば、とても嬉しいです…! CLIP STUDIO PAINTを使い始めたところでまだまだ不慣れさはありますが、是非見てください。


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久瀬優祈

初めまして、久瀬優祈と申します。動画のナレーションを担当させていただきます。皆様のイラストいつも楽しく見せていただいておりますので、少しでもお力添えできるよう頑張ります!