

ブラシ塗りの手順をメイキングで紹介。アニメ塗りとの違いも解説
「ブラシ塗り」とは、デジタルイラストのアニメ塗りをベースにした塗り方です。
キャラクターの塗りなど、様々なイラストにおいてプロの現場でも使われています。
この講座では、乃樹坂くしお先生「クリスタ入門講座 カラーイラスト編」、ぷきゅのすけ先生「ボカして脱・素人感!ブラシ塗り講座」の両イラストレーターの先生によるパルミー月謝制講座より一部抜粋してご紹介します。
CLIP STUDIOでの解説となりますが、同様の機能を持った画像ソフトであれば応用することが可能です。
カラーを始めてみたいデジタルイラスト初心者の方から、塗りのクオリティを上げたい、レベルアップしたい方まで必見の講座です!
ブラシ塗りの知識
そもそもブラシ塗りとはなんでしょうか。
ブラシ塗りとは、影やハイライトの輪郭がはっきりしたアニメ塗りをベースにして、ブラシを使いグラデーションになるように表現を加えた塗り方のことです。
まずは、乃樹坂くしお先生「クリスタ入門講座 カラーイラスト編」より、アニメ塗りとブラシ塗りについてご紹介します。
アニメ塗りの手順
下塗り

線画を描いたら、肌、髪、服など、パーツごとに分けて下塗りをします。
塗り残しがないように、レイヤーの重なりを考えながら塗っていきます。
下塗りのポイント

下塗りは、塗り残しがないようにするのがポイントです。
レイヤーが下にくる部分をはみだすように塗ることで、塗り残しがなくなります。
特に線画の下は塗り残しが発生しやすいので注意しましょう。
影を入れていく

下塗りが終わったら影を塗っていきます。
- 下塗りレイヤーの上に乗算レイヤーを作成
- クリッピング

バケツツールとGペンツールのみを使用し、特別なブラシは使用しません。
どこに光が当たり影が落ちるのか意識しながら塗るのがポイントです。今回は左上から光が当たっているイメージで塗っています。

ブラシ塗りとは

ブラシ塗りとは、アニメ塗りをベースにして、ブラシツールによりグラデーションになるように塗っていく手法です。影やハイライトにグラデーション表現やぼかし表現が多用されています。
アニメ塗りに比べると鮮やかで、色数が多い仕上がりになります。
シンプルな塗りなので、使うブラシ次第で個性を演出できますし、手軽に高級感が出せるのでおすすめの塗り方です。
ブラシ塗りの手順
影をグラデーションにする

影を入れる工程まではアニメ塗りと同じです。
そこから影をグラデーションにしていきます。
エアブラシや、透明水彩ブラシを使って、透明色を選択し、色を抜いていきます。
ブラシ塗りのコツ


ブラシ塗りのコツは、影の色が均一にならないようにするのがポイントです。
髪の毛などの動きのあるパーツでは筆の質感を残すように塗っていきます。
また、物体との近くに出来た影は、影がしっかりできるため、ぼかしません。
離れている物体から落ちた影はぼかしていくと、影にもメリハリがつきます。
ブラシ塗りメイキング
アニメ塗りとブラシ塗りの違いについて確認しました。
続いて、ぷきゅのすけ先生「ボカして脱・素人感!ブラシ塗り講座」より、ブラシ塗りの詳しいメイキングをご紹介していきます。
色塗りの手順

実際に塗っていく際に基本となる手順です。すべてこのやり方で塗っていきます。
影をぼかすかぼかさないかは、物体と影の距離で決めていきます。
物体から遠い影はぼかし、物体から近い影はぼかしません。
下塗りにさらにうっすらと色を置いて質感を表現し、情報量をアップします。
特に布の塗りには重要です。
影の上にも少し薄い色を置きます。影の塗りと地の色が馴染み、綺麗に見えます。
下塗りをする

まずはパーツごとに下塗りをしました。
今回は画面の右上から光が当たっているイメージで塗っていきます。
肌の塗り方

まずはアニメ塗りで影を入れます。
肌の下塗りレイヤーに通常レイヤーをクリッピングします。
可愛い系のイラストには薄いピンク色で影を入れましょう。
影の部分をブラシの透明色でぼかしていきます。

頬やまぶたに赤味を入れてニュアンスを加えていきます。
そこからさらに、顔の下半分にオレンジで影を入れ、稜線をぼかします。
レイヤーの不透明度を10%ほどに下げ、なじませます。
このようにすることで、平面感は損なわずに顔の立体感を出すことができます。

顔の塗りが完成しました。
髪の毛の塗り方

下塗りしたレイヤーに新規通常レイヤーをクリッピングします。
光源を意識して、影になる部分をざっくりと塗っていきます。さらに奥まっている部分に濃い影を入れます。

顔のまわりに柔らかさを出すため、透けたような前髪にしていきます。
前髪のレイヤーの上に通常レイヤーを追加、クリッピングをして前髪の部分に肌色を入れていきます。
不透明度を10%ほどに下げると前髪の軽やかさ、透け感を自然に表現できます。
髪の毛のハイライト

通常レイヤーにエアブラシで白くハイライトのベースを塗ります。

毛束を意識しながらランダムになるように消しゴムで削ります。
さらにハイライトの下の部分を、髪の毛の流れを意識しながらぼかしていきます。
ハイライトのレイヤーの下に通常レイヤーを作成し、濃い黄色でハイライトの影を入れます。
不透明度を30%に下げ、なじませます。

前髪の塗りは完成です。同様に他の髪も塗っていきます。
服の塗り方

服も他のパーツと同様に塗っていきます。面積が広いところから塗るとバランスが取りやすくなります。

影の上に通常レイヤーを作成し、影に色を塗ります。
縁のあたりを残して塗ったあと、不透明度を下げて、影の情報量を増やします。今回は不透明度を26%にしました。
布に質感を入れる


脇腹の部分など、薄いグラデーションを入れて布の質感を表現します。
白い布の塗り方

白いエプロンの影は薄い紫を使って塗っていきます。青い服なので、青で影を塗るとメリハリがなくなってしまいます。
また、白だからと言って影色に灰色を置いてしまうと、全体的にくすみ、可愛い雰囲気が損なわれてしまいます。
全体のバランスを見ながら合う色を入れていきましょう。
線画の色変え
全体を塗り終えたら、線画の色変えを行ないます。
ブラシ塗りにおいて特に重要な、クオリティを上げる工程です。
線画は影の一番濃い色の影としてとらえ、まわりの色になじませつつ、きちんと形状がわかるように意識して仕上げをします。
肌と瞳

新規通常レイヤーを作成し、肌の線画にクリッピングをします。
肌の線画には、血色がよく見えるように赤茶色を入れていきます。
更に瞳の線画にも新規通常レイヤーをクリッピングをし、目頭と目尻に彩度の高い赤を入れましょう。
濃すぎる場合は透明度で調整します。今回は50%程度にしました。
他のパーツも同様に線画の色を変えてなじませます。
服の線画は、今回は暗い青にしました。
髪

髪の毛の線画の色変えも、やり方は同じです。
遠くにあるものは存在感を薄くするようにより馴染む色にすると、絵に前後感が出て動きがでます。
また、顔周りの色は少し茶色にすると肌色ともなじみます。


完成です!
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ブラシ塗りの知識
そもそもブラシ塗りとはなんでしょうか。
ブラシ塗りとは、影やハイライトの輪郭がはっきりしたアニメ塗りをベースにして、ブラシを使いグラデーションになるように表現を加えた塗り方のことです。
まずは、乃樹坂くしお先生「クリスタ入門講座 カラーイラスト編」より、アニメ塗りとブラシ塗りについてご紹介します。
アニメ塗りの手順
下塗り

線画を描いたら、肌、髪、服など、パーツごとに分けて下塗りをします。
塗り残しがないように、レイヤーの重なりを考えながら塗っていきます。
下塗りのポイント

下塗りは、塗り残しがないようにするのがポイントです。
レイヤーが下にくる部分をはみだすように塗ることで、塗り残しがなくなります。
特に線画の下は塗り残しが発生しやすいので注意しましょう。
影を入れていく

下塗りが終わったら影を塗っていきます。
- 下塗りレイヤーの上に乗算レイヤーを作成
- クリッピング

バケツツールとGペンツールのみを使用し、特別なブラシは使用しません。
どこに光が当たり影が落ちるのか意識しながら塗るのがポイントです。今回は左上から光が当たっているイメージで塗っています。

ブラシ塗りとは

ブラシ塗りとは、アニメ塗りをベースにして、ブラシツールによりグラデーションになるように塗っていく手法です。影やハイライトにグラデーション表現やぼかし表現が多用されています。
アニメ塗りに比べると鮮やかで、色数が多い仕上がりになります。
シンプルな塗りなので、使うブラシ次第で個性を演出できますし、手軽に高級感が出せるのでおすすめの塗り方です。
ブラシ塗りの手順
影をグラデーションにする

影を入れる工程まではアニメ塗りと同じです。
そこから影をグラデーションにしていきます。
エアブラシや、透明水彩ブラシを使って、透明色を選択し、色を抜いていきます。
ブラシ塗りのコツ


ブラシ塗りのコツは、影の色が均一にならないようにするのがポイントです。
髪の毛などの動きのあるパーツでは筆の質感を残すように塗っていきます。
また、物体との近くに出来た影は、影がしっかりできるため、ぼかしません。
離れている物体から落ちた影はぼかしていくと、影にもメリハリがつきます。
ブラシ塗りメイキング
アニメ塗りとブラシ塗りの違いについて確認しました。
続いて、ぷきゅのすけ先生「ボカして脱・素人感!ブラシ塗り講座」より、ブラシ塗りの詳しいメイキングをご紹介していきます。
色塗りの手順

実際に塗っていく際に基本となる手順です。すべてこのやり方で塗っていきます。
影をぼかすかぼかさないかは、物体と影の距離で決めていきます。
物体から遠い影はぼかし、物体から近い影はぼかしません。
下塗りにさらにうっすらと色を置いて質感を表現し、情報量をアップします。
特に布の塗りには重要です。
影の上にも少し薄い色を置きます。影の塗りと地の色が馴染み、綺麗に見えます。
下塗りをする

まずはパーツごとに下塗りをしました。
今回は画面の右上から光が当たっているイメージで塗っていきます。
肌の塗り方

まずはアニメ塗りで影を入れます。
肌の下塗りレイヤーに通常レイヤーをクリッピングします。
可愛い系のイラストには薄いピンク色で影を入れましょう。
影の部分をブラシの透明色でぼかしていきます。

頬やまぶたに赤味を入れてニュアンスを加えていきます。
そこからさらに、顔の下半分にオレンジで影を入れ、稜線をぼかします。
レイヤーの不透明度を10%ほどに下げ、なじませます。
このようにすることで、平面感は損なわずに顔の立体感を出すことができます。

顔の塗りが完成しました。
髪の毛の塗り方

下塗りしたレイヤーに新規通常レイヤーをクリッピングします。
光源を意識して、影になる部分をざっくりと塗っていきます。さらに奥まっている部分に濃い影を入れます。

顔のまわりに柔らかさを出すため、透けたような前髪にしていきます。
前髪のレイヤーの上に通常レイヤーを追加、クリッピングをして前髪の部分に肌色を入れていきます。
不透明度を10%ほどに下げると前髪の軽やかさ、透け感を自然に表現できます。
髪の毛のハイライト

通常レイヤーにエアブラシで白くハイライトのベースを塗ります。

毛束を意識しながらランダムになるように消しゴムで削ります。
さらにハイライトの下の部分を、髪の毛の流れを意識しながらぼかしていきます。
ハイライトのレイヤーの下に通常レイヤーを作成し、濃い黄色でハイライトの影を入れます。
不透明度を30%に下げ、なじませます。

前髪の塗りは完成です。同様に他の髪も塗っていきます。
服の塗り方

服も他のパーツと同様に塗っていきます。面積が広いところから塗るとバランスが取りやすくなります。

影の上に通常レイヤーを作成し、影に色を塗ります。
縁のあたりを残して塗ったあと、不透明度を下げて、影の情報量を増やします。今回は不透明度を26%にしました。
布に質感を入れる


脇腹の部分など、薄いグラデーションを入れて布の質感を表現します。
白い布の塗り方

白いエプロンの影は薄い紫を使って塗っていきます。青い服なので、青で影を塗るとメリハリがなくなってしまいます。
また、白だからと言って影色に灰色を置いてしまうと、全体的にくすみ、可愛い雰囲気が損なわれてしまいます。
全体のバランスを見ながら合う色を入れていきましょう。
線画の色変え
全体を塗り終えたら、線画の色変えを行ないます。
ブラシ塗りにおいて特に重要な、クオリティを上げる工程です。
線画は影の一番濃い色の影としてとらえ、まわりの色になじませつつ、きちんと形状がわかるように意識して仕上げをします。
肌と瞳

新規通常レイヤーを作成し、肌の線画にクリッピングをします。
肌の線画には、血色がよく見えるように赤茶色を入れていきます。
更に瞳の線画にも新規通常レイヤーをクリッピングをし、目頭と目尻に彩度の高い赤を入れましょう。
濃すぎる場合は透明度で調整します。今回は50%程度にしました。
他のパーツも同様に線画の色を変えてなじませます。
服の線画は、今回は暗い青にしました。
髪

髪の毛の線画の色変えも、やり方は同じです。
遠くにあるものは存在感を薄くするようにより馴染む色にすると、絵に前後感が出て動きがでます。
また、顔周りの色は少し茶色にすると肌色ともなじみます。


完成です!
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