pen-iconpen-icon絵が上手くなる方法7選|伸び悩み別の練習法と考え方

更新日:公開日:

絵が上手くなるために、全員が同じ練習をする必要はありません。
形を捉えにくいなら観察、全身の動きが硬いならドローイング、立体感が出ないなら人体・陰影・配色の知識、作品を完成できないなら制作工程の振り返りというように、今の悩みに合う方法を選びます。

この記事では、観察から作品投稿まで7つの方法を紹介します。

これから絵の練習を始める方は、まず「イラストの練習方法5ステップ」で基本的な練習の進め方を確認してみてください。
すでに絵を描いていて、苦手な部分を伸ばしたい方は、この記事から自分の悩みに合う方法を探してみましょう。

悩みに合わせて選ぶ7つの上達方法

今の悩みに近い項目から読み進めてください。

1. 形を捉えにくいなら観察力を鍛える

絵を上達させるためには、頭の中に「物の形」をインプットすることが大切です。
人間の手や体の形を覚えているからこそ、イラストで人間キャラクターを表現することができます。
物体の形を正しくインプットするためには、まず「観察」することから始めてみてください。

シルエット・輪郭を観察する

何を観察すればよいのでしょうか?
まずは、シルエットに着目して観察してみてください。

シルエットの重要性

この絵では黒色のシルエットしか描かれていませんが、シルエットから様々な情報を読み取ることができます。

・両手を腰に当てて立っている
・男性
・半袖を着ている
・長ズボンを履いている

絵においてシルエットは重要で、物体を認識するための役割を持っています。
物を観察するときは、シルエットの輪郭を読み取ることを意識してみてください。

シルエットを正しく読み取るためには、ネガティヴスペースを考えるのも有効です。

上のシルエットでは、人物の黒色の領域がポジティヴスペースで、余白の白色の領域がネガティヴスペースです。
黒色の領域の中で形を取りづらいと感じる場所は、白色のネガティヴスペースを観察して形を取ってみましょう。

2. バランスが崩れるなら全体から描く

細部を描き込んでも、顔や体のバランスが崩れてしまう場合は、最初から細部を描くのではなく、全体の形やバランスを確認しながら描き進めることを意識してみてください。

全体のバランスを描いた後に、細部を描く

大まかなラフ

いきなりキャラクターの細部を描くのではなく、まずは大まかなラフ(アタリ)を描くのがオススメです。
最初から細部に着目して描いていくと、全体のバランスがおろそかになってしまいがちです。

大ラフの工程では、画面の構図や骨格のバランス、キャラクターのポーズを大まかに描きます。

次に、大ラフを薄くして下に敷きながら、ラフを描きます。

大ラフの線を整えるような感じで、キャラクターの骨格をより鮮明にしていきます。
髪型や顔のパーツの位置、着ている服なども描いていきます。

全体のバランスを考えてから細部を描いていく手順は、キャラクターだけでなく背景イラストでも同じです。
まずは、大まかなラフを描いて、土台をしっかり作っておきましょう。

引きで全体のバランスを確認する

描くことに集中しすぎて、キャンバスを拡大しすぎている場合があります。
キャンバスを拡大しすぎていると、細部だけが目に入り、全体のバランスが分かりません。

ときにはイラスト全体を引きで見て、バランスを確認しながら絵を描いてみてください。

ラフの描き方を詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

3. ポーズ・人体は目的別に反復練習する

観察眼を鍛えて人体の形をインプットするためには、反復練習が必要です。

ただし、人体の練習といっても目的によって適した方法は異なります。

ポーズの流れを捉えたいならジェスチャードローイング、人体の構造を理解したいなら骨格トレースなど、今の課題に合わせて練習方法を選んでみましょう。

ポーズが描けるようになる「ジェスチャードローイング」

練習を重ねる

ジェスチャードローイングは、写真やモデルの印象を捉えて線で表現する練習方法です。
1体のモデルにつき1分~2分程度の短い時間で、ポーズを紙に描いていきます。

アナログで練習をする場合は、スケッチブックやノート、ペンや鉛筆を用意します。
デジタルで練習をする場合は、お絵描きアプリやペンタブを用意しましょう。
普段から使い慣れている画材で練習するのがオススメです。

ジェスチャードローイング

モデルを見たままに描くことも大切ですが、ジェスチャードローイングでは「絵で印象を伝える」ことを優先します。
より伝わりやすい絵にするために、体の反り具合を強調したり、全身の流れをワンストロークで勢いよく表現してみたり、考えながら練習をしていきます。

・1分~2分の短時間で描く
・詳細は追わず、全身の流れを描く
・失敗してもよいので気軽に進める

ジェスチャードローイングの練習方法を詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

ジェスチャードローイングの練習を続けると、色々なポーズが描けるようになり、キャラクターのラフも気軽に描けるようになります。

人体の構造を理解する「骨格トレース」

骨格トレース

骨格トレースは、関節の位置やパーツの形など、人体の構造を覚えるための練習方法です。
下にモデルの写真を敷き、関節の位置や体の向きなど、人体の骨格を拾って線で描いていきます。

普通のトレースとは違って、骨格トレースでは輪郭をそのまま写し取ることはしません。
自分の絵柄でアタリを描くような感覚で、頭身や肩幅なども調整しながら線を描いていきます。

・人体の構造を理解することが目的
・輪郭を写し取るのではなく、アタリを描く感覚
・関節の位置、体の向き、顔の角度などの重要な情報を拾う
・自分の絵柄に合わせてアレンジしながら描く

線を描くことに慣れていない方は、骨格トレースの練習から始めてみるのもオススメです。

骨格トレースの練習方法を詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

4. 立体感・色に迷うなら知識を増やす

練習や観察を続けていくうちに、人体やイラストで分からないことが出てくると思います。
そんなときは、解剖学で人体の構造を学んだり、配色のルールを覚えたり、知識をつけてみるのもオススメです。

「解剖学」を学ぶと、ラフやポーズが描きやすくなる

解剖学を学ぶ

複雑な形をしている人体は、筋肉や骨などのパーツが集まって形成されています。

キャラクターの肩は、三角筋の形や動き方を理解していると、立体的に描けます。
背中を描く場合は、肩甲骨の動き方が分かっていると、ポーズにリアリティが出せます。

また、イラストでは、人体の特徴的な部分を誇張して描くことが多いです。
格闘ゲームのキャラクターであれば、僧帽筋や上腕二頭筋を盛り上げて描きます。
女性的な印象を出したい場合は、くびれをつけて骨盤を大きく描きます。

人体のパーツである筋肉や骨の形を理解していると、キャラクターのポーズも描きやすくなります。
解剖学を学んで、イラストに活かしてみてください。

筋肉の形や構造を詳しく学びたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

「陰影」の仕組みを覚えると、立体感が出せる

イラストをリアルに塗るためには、光の面と影の面を正しく塗ることが大切です。

陰影

光源が右上にある場合は、球体の右上側が明るくなって、左下側が暗くなります。
このときに、左の例の手前側の球のように、右下側を中心に影つけしてしまうと、違和感を感じる原因になってしまいます。

他にも、別の物体から生じる落ちる影や、地面から照り返してくる反射光を描くことで、リアルなイラストに見せることができます。

塗りにリアリティが足りないと感じたときには、陰影の知識を身につけてみるのもオススメです。

「配色」を学ぶと、イラストをきれいに仕上げられる

配色のポイントを覚えると、見栄えの良いイラストに仕上げられます。

配色

キャラクターを塗ってみたけど、どこかくすんでいるような印象がある……。
そんなときは、キャラクターに使っている色の「彩度」が足りていないのかもしれません。
彩度の高い色を使うと鮮やかな感じが出て、濁った印象をなくすことができます。

影をつけてみたけど、あまり目立っていない……。
そんなときは、ベースの色と影色の「明度」の差が少ないのかもしれません。
キャラクターなどの絵の主役は、明暗の差をつけてコントラストを高くすると、視線が向かいやすくなります。

色相環と色の相性

日常的に目にする赤・緑・青……などの色は、色相環という円状に並べることができます。

色相環の近くにある色だけでイラストを塗ると、同系色の落ち着いた印象に仕上がります。
色相環で離れている色を使うと、色相の差が出てインパクトのある印象に仕上がります。

配色を覚えることで、イラストを鮮やかに表現でき、絵の印象もコントロールできるようになります。

配色の基本を詳しく学びたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

5. デジタル作業はソフトの機能を活用する

デジタルイラストで使用するペイントソフトには、様々なブラシやツール、機能が搭載されています。

ペイントソフトの機能を知ることで、制作中の作業を効率化したり、表現の幅を広げたりできます。

合成モードで表現力を上げる

合成モードは、多くのペイントソフトに搭載されている機能です。
下に塗られている色と描画色を合成することができ、色塗りや仕上げに便利です。

合成モード

緑色の光源の近くにある物体は、緑色の光の影響を受けます。
このような場合は、合成モードを「オーバーレイ」にして物体の上から緑色を塗ると、自然な色合いになります。

他にも、影を塗るときに便利な「乗算」や、光を表現しやすい「スクリーン」など、様々な合成モードがあります。
色決めや物の表現に、合成モードを活用してみてください。

ツールの使い道を知る

クリスタに搭載されているゆがみツールは、キャンバス上の絵をなぞった方向に歪ませることができるツールです。
ゆがみツールは、ラフの顔を微調整したり、服のシワに模様を合わせたり、エフェクトを変形させたり、幅広く使うことができます。

指先ツールは、色をブレンドできるツールです。
指先ツールを使って、うっすらと伸びる雲のエッジを描くこともできます。

自分が制作しているイラストに活用できるツールはないか、ペイントソフトの機能を探してみましょう。
ツールの意外な使い道が見つかるかもしれません。

色調補正やフィルターを活用する

色調補正やフィルター

ここのパーツの色相を赤寄りにしたい……、もう少し明るくしたい……、といったときに役立つのが色調補正の機能です。
色を塗り直すことなく、全体の色合いを簡単に修正できます。

ガウスぼかしなどのフィルター機能も、イラスト制作では多用されます。
部分的にぼかしを加えて遠近感を出したり、エフェクトをぼかして発光しているように見せたり、使い道も多いです。

色調補正やフィルターなどの機能も、イラストの仕上げに活用してみてください。

デジタルイラストの基本的な制作手順を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

6. 作品を完成させて弱点を見つける

練習だけを続けるのではなく、ときには作品の制作にも挑戦してみましょう。

作品を完成させる過程で、練習中には気づかなかった自分の苦手な工程や、理解できていない部分を見つけられることがあります。

得意な分野や、うまくいかない箇所が分かる

イラスト制作の各工程では、求められるスキルも異なってきます。

  • 構図
  • ラフ
  • ペン入れ
  • 色塗り
  • 仕上げ

構図は簡単に思いついたけれど、ラフが上手くいかずに何回も描き直すことになってしまった……。
人体の構造や動き方で、理解できていない箇所があるのかもしれません。
ドローイングなどの練習を積み重ねると、描きたいポーズもスムーズに描けるようになります。

キャラクターの顔や服は塗れたけど、装飾の金属の塗り方が分からずに手こずってしまった……。
そんなときは、金属の写真やイラストを観察して、陰影のつき方を確認してみるのもオススメです。

このように、作品を完成させることで「自分がどこでつまずくのか」を確認できます。

作品の制作意欲は練習の原動力にもなる

絵の練習は、描きたい作品を描けるようになるための手段です。
創作意欲に従って、好きな作品を描いてみてください。

7. 投稿・交流は無理のない範囲で活用する

苦労して描き上げた作品は、インターネットにアップロードしてみるのも良いと思います。
お友達と作品を見せ合うのは楽しいですし、作品を客観的に見つめ直すきっかけにもなります。

SNSを利用する

近年では色々なSNSが登場しています。
お好みのSNSサービスを見つけてみてください。

・X(旧:Twitter)
・Misskey
・pixiv
・ピアプロ

アイビスペイントのオンラインギャラリーやpixiv Sketchなど、お絵描きアプリから直接利用できるSNSもあります。

評価は参考程度にとどめる

自分では傑作だと思っていたけど、アップロードしてみたら、あまり評価してもらえなかった……。
そんなときも、あまり気にしすぎないようにしましょう。

絵が流れてしまって、多くの人に見てもらえなかっただけかもしれません。
投稿するジャンルやフォロワーの数でも評価は上下します。

作品への反応だけを上達の基準にせず、自分が描きたいものを楽しみながら、無理のない範囲で投稿・交流を活用してみてください。

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次に取り組む練習を一つ選ぶ

今回は、絵が上達するための7つの方法について解説しました。

7つすべてを同時に行う必要はありません。まずは今の作品で一番気になる点を一つ選び、自分の悩みに合った練習や知識を試してみましょう。

次の作品を完成させた後、同じ点がどう変わったかを確認し、必要なら別の方法へ進んでみてください。

動画で体系的に絵を学びたい方へ

イラストの練習方法を一つずつ試すだけでなく、動画を見ながら体系的に学びたい方には、パルミーの月謝制もおすすめです。

初心者向けの基礎から、ポーズや人体などのテーマ別講座まで、さまざまな講座を受講できます。

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絵が上手くなるために、全員が同じ練習をする必要はありません。
形を捉えにくいなら観察、全身の動きが硬いならドローイング、立体感が出ないなら人体・陰影・配色の知識、作品を完成できないなら制作工程の振り返りというように、今の悩みに合う方法を選びます。

この記事では、観察から作品投稿まで7つの方法を紹介します。

これから絵の練習を始める方は、まず「イラストの練習方法5ステップ」で基本的な練習の進め方を確認してみてください。
すでに絵を描いていて、苦手な部分を伸ばしたい方は、この記事から自分の悩みに合う方法を探してみましょう。

悩みに合わせて選ぶ7つの上達方法

今の悩みに近い項目から読み進めてください。

1. 形を捉えにくいなら観察力を鍛える

絵を上達させるためには、頭の中に「物の形」をインプットすることが大切です。
人間の手や体の形を覚えているからこそ、イラストで人間キャラクターを表現することができます。
物体の形を正しくインプットするためには、まず「観察」することから始めてみてください。

シルエット・輪郭を観察する

何を観察すればよいのでしょうか?
まずは、シルエットに着目して観察してみてください。

シルエットの重要性

この絵では黒色のシルエットしか描かれていませんが、シルエットから様々な情報を読み取ることができます。

・両手を腰に当てて立っている
・男性
・半袖を着ている
・長ズボンを履いている

絵においてシルエットは重要で、物体を認識するための役割を持っています。
物を観察するときは、シルエットの輪郭を読み取ることを意識してみてください。

シルエットを正しく読み取るためには、ネガティヴスペースを考えるのも有効です。

上のシルエットでは、人物の黒色の領域がポジティヴスペースで、余白の白色の領域がネガティヴスペースです。
黒色の領域の中で形を取りづらいと感じる場所は、白色のネガティヴスペースを観察して形を取ってみましょう。

2. バランスが崩れるなら全体から描く

細部を描き込んでも、顔や体のバランスが崩れてしまう場合は、最初から細部を描くのではなく、全体の形やバランスを確認しながら描き進めることを意識してみてください。

全体のバランスを描いた後に、細部を描く

大まかなラフ

いきなりキャラクターの細部を描くのではなく、まずは大まかなラフ(アタリ)を描くのがオススメです。
最初から細部に着目して描いていくと、全体のバランスがおろそかになってしまいがちです。

大ラフの工程では、画面の構図や骨格のバランス、キャラクターのポーズを大まかに描きます。

次に、大ラフを薄くして下に敷きながら、ラフを描きます。

大ラフの線を整えるような感じで、キャラクターの骨格をより鮮明にしていきます。
髪型や顔のパーツの位置、着ている服なども描いていきます。

全体のバランスを考えてから細部を描いていく手順は、キャラクターだけでなく背景イラストでも同じです。
まずは、大まかなラフを描いて、土台をしっかり作っておきましょう。

引きで全体のバランスを確認する

描くことに集中しすぎて、キャンバスを拡大しすぎている場合があります。
キャンバスを拡大しすぎていると、細部だけが目に入り、全体のバランスが分かりません。

ときにはイラスト全体を引きで見て、バランスを確認しながら絵を描いてみてください。

ラフの描き方を詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

3. ポーズ・人体は目的別に反復練習する

観察眼を鍛えて人体の形をインプットするためには、反復練習が必要です。

ただし、人体の練習といっても目的によって適した方法は異なります。

ポーズの流れを捉えたいならジェスチャードローイング、人体の構造を理解したいなら骨格トレースなど、今の課題に合わせて練習方法を選んでみましょう。

ポーズが描けるようになる「ジェスチャードローイング」

練習を重ねる

ジェスチャードローイングは、写真やモデルの印象を捉えて線で表現する練習方法です。
1体のモデルにつき1分~2分程度の短い時間で、ポーズを紙に描いていきます。

アナログで練習をする場合は、スケッチブックやノート、ペンや鉛筆を用意します。
デジタルで練習をする場合は、お絵描きアプリやペンタブを用意しましょう。
普段から使い慣れている画材で練習するのがオススメです。

ジェスチャードローイング

モデルを見たままに描くことも大切ですが、ジェスチャードローイングでは「絵で印象を伝える」ことを優先します。
より伝わりやすい絵にするために、体の反り具合を強調したり、全身の流れをワンストロークで勢いよく表現してみたり、考えながら練習をしていきます。

・1分~2分の短時間で描く
・詳細は追わず、全身の流れを描く
・失敗してもよいので気軽に進める

ジェスチャードローイングの練習方法を詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

ジェスチャードローイングの練習を続けると、色々なポーズが描けるようになり、キャラクターのラフも気軽に描けるようになります。

人体の構造を理解する「骨格トレース」

骨格トレース

骨格トレースは、関節の位置やパーツの形など、人体の構造を覚えるための練習方法です。
下にモデルの写真を敷き、関節の位置や体の向きなど、人体の骨格を拾って線で描いていきます。

普通のトレースとは違って、骨格トレースでは輪郭をそのまま写し取ることはしません。
自分の絵柄でアタリを描くような感覚で、頭身や肩幅なども調整しながら線を描いていきます。

・人体の構造を理解することが目的
・輪郭を写し取るのではなく、アタリを描く感覚
・関節の位置、体の向き、顔の角度などの重要な情報を拾う
・自分の絵柄に合わせてアレンジしながら描く

線を描くことに慣れていない方は、骨格トレースの練習から始めてみるのもオススメです。

骨格トレースの練習方法を詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

4. 立体感・色に迷うなら知識を増やす

練習や観察を続けていくうちに、人体やイラストで分からないことが出てくると思います。
そんなときは、解剖学で人体の構造を学んだり、配色のルールを覚えたり、知識をつけてみるのもオススメです。

「解剖学」を学ぶと、ラフやポーズが描きやすくなる

解剖学を学ぶ

複雑な形をしている人体は、筋肉や骨などのパーツが集まって形成されています。

キャラクターの肩は、三角筋の形や動き方を理解していると、立体的に描けます。
背中を描く場合は、肩甲骨の動き方が分かっていると、ポーズにリアリティが出せます。

また、イラストでは、人体の特徴的な部分を誇張して描くことが多いです。
格闘ゲームのキャラクターであれば、僧帽筋や上腕二頭筋を盛り上げて描きます。
女性的な印象を出したい場合は、くびれをつけて骨盤を大きく描きます。

人体のパーツである筋肉や骨の形を理解していると、キャラクターのポーズも描きやすくなります。
解剖学を学んで、イラストに活かしてみてください。

筋肉の形や構造を詳しく学びたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

「陰影」の仕組みを覚えると、立体感が出せる

イラストをリアルに塗るためには、光の面と影の面を正しく塗ることが大切です。

陰影

光源が右上にある場合は、球体の右上側が明るくなって、左下側が暗くなります。
このときに、左の例の手前側の球のように、右下側を中心に影つけしてしまうと、違和感を感じる原因になってしまいます。

他にも、別の物体から生じる落ちる影や、地面から照り返してくる反射光を描くことで、リアルなイラストに見せることができます。

塗りにリアリティが足りないと感じたときには、陰影の知識を身につけてみるのもオススメです。

「配色」を学ぶと、イラストをきれいに仕上げられる

配色のポイントを覚えると、見栄えの良いイラストに仕上げられます。

配色

キャラクターを塗ってみたけど、どこかくすんでいるような印象がある……。
そんなときは、キャラクターに使っている色の「彩度」が足りていないのかもしれません。
彩度の高い色を使うと鮮やかな感じが出て、濁った印象をなくすことができます。

影をつけてみたけど、あまり目立っていない……。
そんなときは、ベースの色と影色の「明度」の差が少ないのかもしれません。
キャラクターなどの絵の主役は、明暗の差をつけてコントラストを高くすると、視線が向かいやすくなります。

色相環と色の相性

日常的に目にする赤・緑・青……などの色は、色相環という円状に並べることができます。

色相環の近くにある色だけでイラストを塗ると、同系色の落ち着いた印象に仕上がります。
色相環で離れている色を使うと、色相の差が出てインパクトのある印象に仕上がります。

配色を覚えることで、イラストを鮮やかに表現でき、絵の印象もコントロールできるようになります。

配色の基本を詳しく学びたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

5. デジタル作業はソフトの機能を活用する

デジタルイラストで使用するペイントソフトには、様々なブラシやツール、機能が搭載されています。

ペイントソフトの機能を知ることで、制作中の作業を効率化したり、表現の幅を広げたりできます。

合成モードで表現力を上げる

合成モードは、多くのペイントソフトに搭載されている機能です。
下に塗られている色と描画色を合成することができ、色塗りや仕上げに便利です。

合成モード

緑色の光源の近くにある物体は、緑色の光の影響を受けます。
このような場合は、合成モードを「オーバーレイ」にして物体の上から緑色を塗ると、自然な色合いになります。

他にも、影を塗るときに便利な「乗算」や、光を表現しやすい「スクリーン」など、様々な合成モードがあります。
色決めや物の表現に、合成モードを活用してみてください。

ツールの使い道を知る

クリスタに搭載されているゆがみツールは、キャンバス上の絵をなぞった方向に歪ませることができるツールです。
ゆがみツールは、ラフの顔を微調整したり、服のシワに模様を合わせたり、エフェクトを変形させたり、幅広く使うことができます。

指先ツールは、色をブレンドできるツールです。
指先ツールを使って、うっすらと伸びる雲のエッジを描くこともできます。

自分が制作しているイラストに活用できるツールはないか、ペイントソフトの機能を探してみましょう。
ツールの意外な使い道が見つかるかもしれません。

色調補正やフィルターを活用する

色調補正やフィルター

ここのパーツの色相を赤寄りにしたい……、もう少し明るくしたい……、といったときに役立つのが色調補正の機能です。
色を塗り直すことなく、全体の色合いを簡単に修正できます。

ガウスぼかしなどのフィルター機能も、イラスト制作では多用されます。
部分的にぼかしを加えて遠近感を出したり、エフェクトをぼかして発光しているように見せたり、使い道も多いです。

色調補正やフィルターなどの機能も、イラストの仕上げに活用してみてください。

デジタルイラストの基本的な制作手順を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

6. 作品を完成させて弱点を見つける

練習だけを続けるのではなく、ときには作品の制作にも挑戦してみましょう。

作品を完成させる過程で、練習中には気づかなかった自分の苦手な工程や、理解できていない部分を見つけられることがあります。

得意な分野や、うまくいかない箇所が分かる

イラスト制作の各工程では、求められるスキルも異なってきます。

  • 構図
  • ラフ
  • ペン入れ
  • 色塗り
  • 仕上げ

構図は簡単に思いついたけれど、ラフが上手くいかずに何回も描き直すことになってしまった……。
人体の構造や動き方で、理解できていない箇所があるのかもしれません。
ドローイングなどの練習を積み重ねると、描きたいポーズもスムーズに描けるようになります。

キャラクターの顔や服は塗れたけど、装飾の金属の塗り方が分からずに手こずってしまった……。
そんなときは、金属の写真やイラストを観察して、陰影のつき方を確認してみるのもオススメです。

このように、作品を完成させることで「自分がどこでつまずくのか」を確認できます。

作品の制作意欲は練習の原動力にもなる

絵の練習は、描きたい作品を描けるようになるための手段です。
創作意欲に従って、好きな作品を描いてみてください。

7. 投稿・交流は無理のない範囲で活用する

苦労して描き上げた作品は、インターネットにアップロードしてみるのも良いと思います。
お友達と作品を見せ合うのは楽しいですし、作品を客観的に見つめ直すきっかけにもなります。

SNSを利用する

近年では色々なSNSが登場しています。
お好みのSNSサービスを見つけてみてください。

・X(旧:Twitter)
・Misskey
・pixiv
・ピアプロ

アイビスペイントのオンラインギャラリーやpixiv Sketchなど、お絵描きアプリから直接利用できるSNSもあります。

評価は参考程度にとどめる

自分では傑作だと思っていたけど、アップロードしてみたら、あまり評価してもらえなかった……。
そんなときも、あまり気にしすぎないようにしましょう。

絵が流れてしまって、多くの人に見てもらえなかっただけかもしれません。
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作品への反応だけを上達の基準にせず、自分が描きたいものを楽しみながら、無理のない範囲で投稿・交流を活用してみてください。

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今回は、絵が上達するための7つの方法について解説しました。

7つすべてを同時に行う必要はありません。まずは今の作品で一番気になる点を一つ選び、自分の悩みに合った練習や知識を試してみましょう。

次の作品を完成させた後、同じ点がどう変わったかを確認し、必要なら別の方法へ進んでみてください。

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