pen-iconpen-icon背景の描き方(教室編)。キャラクターイラストに世界観を与えよう

キャラクターは描けるけど、背景の描き方が分からない……。
キャラクターイラストの背景は、描いた方がいいのかな?

人物が存在する舞台やシチュエーションは、背景を描くことで伝わりやすくなります。
背景の描き方を学んで、キャラクターの世界観を表現してみませんか?

今回は、イラストレーターのうた坊先生による、パルミー月謝制講座「キャライラスト背景講座【教室編】」より、内容を一部抜粋してご紹介します。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)を使って、キャラクターイラストの背景を描く手順を見ていきましょう。

イラストを描く前の準備

①何を描きたいのか、テーマを決める

制作するイラスト

今回のイラストのテーマは、「夕日の綺麗な放課後の教室」です。
最初にテーマを決めておくことで、イラストの方針で迷ったときに間違った方向に進むのを防げます。

うた坊先生は、以下の理由からイラストのテーマを決めました。
・日直で放課後に残っており、帰ろうとしているところに遭遇した場面を描きたかった
・教室に差し込む光や影を描くのが好きだった

皆さんも、自分の好きなもの・描きたいものから、テーマを決めてみてください。

②資料をたくさん集める

最初に決めたテーマに沿って、資料を集めます。
自分の好きな作家さんのイラストや、これから描こうとしている背景・物の写真を用意しておきましょう。

背景のイラスト制作では、今まで描いたことがない物も数多く出てくると思います。
資料をたくさん用意して、形・構造・色の参考にしてみてください。

背景の制作手順

完成までの5つの工程

背景の制作手順

背景を描く際の流れを紹介しています。

  • 大ラフ
  • 陰影のイメージラフ
  • 色をのせたラフ
  • 清書
  • 仕上げ

①大ラフ

大ラフの工程では、背景の物の配置や構図など、大枠の部分を決めていきます。

②陰影のイメージラフ

グレースケールで陰影を描き、光と影のイメージを確定させます。

③色をのせたラフ

オーバーレイなどで陰影ラフに色をのせて、色のイメージを決めます。

④清書

背景の塗り込みをします。
線画が必要な箇所には線を入れ、キャラクターの調整もします。

⑤仕上げ

背景にぼかしを入れてキャラクターを目立つようにしたり、イラスト全体にエフェクトを入れたりします。
仕上げをして微調整を終えたら、イラストの完成です。

教室背景の描き方

背景の大ラフ~陰影ラフ

1.背景のパーツを描く

背景のパーツを描く1

背景の解説のため、キャラクターは清書してあります。

大ラフでは、背景のパーツの位置や全体の構図を決めていきます。
この段階では細部は考えずに、大まかな線でざっくりと描いていきましょう。

キャラクターの周りは目立つ箇所なので、傍にある机・椅子から大ラフを描いています。

背景のパーツを描く2

大ラフを途中まで描いたら、レイヤーを薄くします。
今まで描いた背景を下に薄く表示させながら、上から描き重ねるようにして形を整えます。

一発で正しい形を取るのが難しい場合は、レイヤーを何枚か重ねながら描いてみてください。

背景のパーツを描く3

黒板や教卓、カーテンを描いています。
背景のパーツが追加されたことにより、キャラクターがどこにいるのか明確になってきました。

大ラフの最後にトリミングで構図を調整するので、背景を広めに描いています。

2.光と影を描き込む

光と影を描き込む

イメージ通りの背景に仕上げるために、大まかに陰影をつけて雰囲気を掴んでおきましょう。

カーテンの近くにある窓から光が入ってきて、教室内を照らしています。
キャラクターの髪の毛や鞄にも、光を追加しています。

3.トリミングをする

トリミングをする

黒帯を作って、枠を動かしながら画面を決めていきます。
トリミングをする範囲を決めて、大ラフの工程の終了です。

4.大ラフを整えて陰影ラフを描く

細部を整えた陰影のイメージラフ

清書をしやすくするために、今まで描いてきた大ラフを整えます。
パースのフカン具合を弱くして、陰影を具体的にしています。

カーテンの清書(着彩)

1.カーテンのベースを描く

カーテンのベースを描く

カーテンは、グレースケールで明暗を意識しながら描き進めます。

新規レイヤーを作成して、[ブラシツール]や[塗りつぶしツール]で、カーテンのシルエットを作りましょう。
後で影をつけるので、明るめの灰色を使っています。

2.カーテンの影・フチを描く

カーテンの陰影を描く

カーテンの影とフチを描くための、2つの新規レイヤーを作成します。

[筆ツール]→[透明水彩]で、カーテンの影を塗ります。
左にある窓から光が差し込んでくるので、カーテンの山の右側に影をつけましょう。

カーテンの下端のフチも、暗い灰色で塗り分けています。

3.カーテンのフォルダにレイヤーマスクを設定する

カーテンにレイヤーマスクを設定する

カーテンのベースの選択範囲を作っている状態で、カーテンのフォルダにレイヤーマスクを設定しましょう。
フォルダにレイヤーマスクを設定することで、フォルダ内にあるレイヤーに描き込む際、カーテンのシルエットからはみ出さなくなります。

Ctrlを押しながらレイヤーパレットのサムネイルをクリックすると、選択範囲を簡単に作れます。
[レイヤーマスクを作成]ボタンも、レイヤーパレット内に設置されています。

4.カーテンに色をつける

カーテンに色をつける

カーテンのベース・影・フチに色をつけるための、3つの新規レイヤーを作成します。

ベース・影・フチを描いたレイヤーにそれぞれクリッピングした後、黄色系の色をのせて色付けします。

5.カーテンを透明にする

ベースにレイヤーマスクを設定

カーテンに透明感を加えます。
カーテンのベースを描いたレイヤーに、[レイヤーマスクを作成]からマスクを作りましょう。

カーテンを透明にする

カラーパレットから「透明色」を選択して、[透明水彩]を使ってレイヤーマスクに塗っていきましょう。

レイヤーマスクに透明色を塗ると、レイヤーに描かれているものが透明になります。
カーテンの質感などに活用してみてください。

6.カーテンに光を入れる

カーテンに光を入れる

カーテンのフォルダの上に、2つの新規レイヤーを作ります。

片方のレイヤーは、合成モードを「オーバーレイ」に設定します。
[エアブラシツール]→[柔らか]で、カーテン全体に優しめの光を入れましょう。

もう片方のレイヤーは、合成モードを「スクリーン」に設定します。
[透明水彩]で、カーテンの山の左側にハイライトを入れます。

完成見本のカーテン

イラスト見本のカーテン

完成見本のカーテンも、同様の手順で作画をしています。

黒板の清書(着彩)

1.黒板のシルエットを描く

黒板のシルエットを描く

黒板は陰影を塗り込まないので、最初から色をつけて描いていきます。
新規レイヤーを作成して、[図形ツール]→[長方形]で黒板のシルエットを作りましょう。

長方形のままだとパースに合っていないので、黒板の端を削ります。
[図形ツール]→[直線]で描画色を透明にして、黒板の端を少し消します。

2.黒板のフレームを描く

黒板のフレームを描く

黒板のフレームを描くための、2つの新規レイヤーを作成します。

灰色を選択して、[直線]で黒板の左端と下端にフレームを描きましょう。

別レイヤーに、下端のフレームの上面を描きます。
フレームの違う面だと分かるように、暗い灰色を使っています。

3.黒板のフレームに影を塗る

黒板のフレームに影を塗る

フレームの影を塗るための、2つの新規レイヤーを作成します。

[筆ツール]→[透明水彩]を選択して、左端・下端のフレームに影を塗りましょう。
暗い灰色を使って、金属の質感を出します。

下端のフレームの上面にも、同じように影を塗ります。

4.黒板のフレームに光を塗る

黒板のフレームに光を塗る

新規レイヤーを作成して、左端・下端のフレームに光を入れます。

フレームの明るい部分の中央付近に、[透明水彩]で光を塗りましょう。
やや青みがある色と、白色に近い色を使っています。

5.用紙・マグネットを描く

黒板の用紙とマグネットを描く

用紙とマグネットを描くための、2つの新規レイヤーを作成します。

[図形ツール]→[長方形]を使って、白色で用紙を描きます。
更に[自由変形]を使って、用紙の傾きを黒板に合わせます。

用紙の上部に、マグネットを追加します。
[図形ツール]→[楕円]を使って、赤色で正円を描きましょう。
Shiftキーを押しながら[楕円]を操作すると、正円が簡単に作れます。

6.マグネット・用紙の陰影を塗る

黒板のマグネット・用紙に影を塗る

マグネットのハイライト、マグネットの落ち影、用紙の落ち影を描くための、3つの新規レイヤーを作成します。

マグネットには、[透明水彩]でハイライトを入れます。

用紙には、マグネットの落ち影を描きましょう。
画面左の窓側から光が入るので、右側に[透明水彩]で影を入れます。

黒板には、用紙の落ち影を描きます。
同じく、[透明水彩]で影を入れましょう。

7.黒板に文字を入れる

黒板に文字を入れる

[鉛筆ツール]→[パステル]などで、用紙の下の方に文字のような模様を描きます。
黒板は遠い位置にあるので、文字のように見えればOKです。

また、[パステル]のブラシ濃度を下げて、右側に汚し用の線を描いています。

8.黒板に汚れを作る

黒板の文字をぼかす

[色混ぜツール]→[指先]を選択して、ブラシサイズを大きめにしましょう。
[指先]で黒板に描いた線をなぞることで、自然な汚れが表現できます。

完成見本の黒板

見本の黒板

完成見本の黒板も、同様の手順で作画をしています。

更に清書や仕上げをして完成!

背景の完成

更に、机・椅子・窓・床などの清書をして、仕上げを加えてイラストの完成です。
清書で各パーツを塗った後は、画面全体に光と影の効果を加えて、より雰囲気の感じられる放課後の教室に仕上げています。

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キャライラスト背景講座【教室編】

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  • 背景イラストを魅力的に見せるコツ
  • 背景パーツの描き方の手順
  • 机・椅子・床・窓などの塗り方の実演
  • パース定規の活用方法
  • 光と影の効果・仕上げの手順

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キャラクターは描けるけど、背景の描き方が分からない……。
キャラクターイラストの背景は、描いた方がいいのかな?

人物が存在する舞台やシチュエーションは、背景を描くことで伝わりやすくなります。
背景の描き方を学んで、キャラクターの世界観を表現してみませんか?

今回は、イラストレーターのうた坊先生による、パルミー月謝制講座「キャライラスト背景講座【教室編】」より、内容を一部抜粋してご紹介します。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)を使って、キャラクターイラストの背景を描く手順を見ていきましょう。

イラストを描く前の準備

①何を描きたいのか、テーマを決める

制作するイラスト

今回のイラストのテーマは、「夕日の綺麗な放課後の教室」です。
最初にテーマを決めておくことで、イラストの方針で迷ったときに間違った方向に進むのを防げます。

うた坊先生は、以下の理由からイラストのテーマを決めました。
・日直で放課後に残っており、帰ろうとしているところに遭遇した場面を描きたかった
・教室に差し込む光や影を描くのが好きだった

皆さんも、自分の好きなもの・描きたいものから、テーマを決めてみてください。

②資料をたくさん集める

最初に決めたテーマに沿って、資料を集めます。
自分の好きな作家さんのイラストや、これから描こうとしている背景・物の写真を用意しておきましょう。

背景のイラスト制作では、今まで描いたことがない物も数多く出てくると思います。
資料をたくさん用意して、形・構造・色の参考にしてみてください。

背景の制作手順

完成までの5つの工程

背景の制作手順

背景を描く際の流れを紹介しています。

  • 大ラフ
  • 陰影のイメージラフ
  • 色をのせたラフ
  • 清書
  • 仕上げ

①大ラフ

大ラフの工程では、背景の物の配置や構図など、大枠の部分を決めていきます。

②陰影のイメージラフ

グレースケールで陰影を描き、光と影のイメージを確定させます。

③色をのせたラフ

オーバーレイなどで陰影ラフに色をのせて、色のイメージを決めます。

④清書

背景の塗り込みをします。
線画が必要な箇所には線を入れ、キャラクターの調整もします。

⑤仕上げ

背景にぼかしを入れてキャラクターを目立つようにしたり、イラスト全体にエフェクトを入れたりします。
仕上げをして微調整を終えたら、イラストの完成です。

教室背景の描き方

背景の大ラフ~陰影ラフ

1.背景のパーツを描く

背景のパーツを描く1

背景の解説のため、キャラクターは清書してあります。

大ラフでは、背景のパーツの位置や全体の構図を決めていきます。
この段階では細部は考えずに、大まかな線でざっくりと描いていきましょう。

キャラクターの周りは目立つ箇所なので、傍にある机・椅子から大ラフを描いています。

背景のパーツを描く2

大ラフを途中まで描いたら、レイヤーを薄くします。
今まで描いた背景を下に薄く表示させながら、上から描き重ねるようにして形を整えます。

一発で正しい形を取るのが難しい場合は、レイヤーを何枚か重ねながら描いてみてください。

背景のパーツを描く3

黒板や教卓、カーテンを描いています。
背景のパーツが追加されたことにより、キャラクターがどこにいるのか明確になってきました。

大ラフの最後にトリミングで構図を調整するので、背景を広めに描いています。

2.光と影を描き込む

光と影を描き込む

イメージ通りの背景に仕上げるために、大まかに陰影をつけて雰囲気を掴んでおきましょう。

カーテンの近くにある窓から光が入ってきて、教室内を照らしています。
キャラクターの髪の毛や鞄にも、光を追加しています。

3.トリミングをする

トリミングをする

黒帯を作って、枠を動かしながら画面を決めていきます。
トリミングをする範囲を決めて、大ラフの工程の終了です。

4.大ラフを整えて陰影ラフを描く

細部を整えた陰影のイメージラフ

清書をしやすくするために、今まで描いてきた大ラフを整えます。
パースのフカン具合を弱くして、陰影を具体的にしています。

カーテンの清書(着彩)

1.カーテンのベースを描く

カーテンのベースを描く

カーテンは、グレースケールで明暗を意識しながら描き進めます。

新規レイヤーを作成して、[ブラシツール]や[塗りつぶしツール]で、カーテンのシルエットを作りましょう。
後で影をつけるので、明るめの灰色を使っています。

2.カーテンの影・フチを描く

カーテンの陰影を描く

カーテンの影とフチを描くための、2つの新規レイヤーを作成します。

[筆ツール]→[透明水彩]で、カーテンの影を塗ります。
左にある窓から光が差し込んでくるので、カーテンの山の右側に影をつけましょう。

カーテンの下端のフチも、暗い灰色で塗り分けています。

3.カーテンのフォルダにレイヤーマスクを設定する

カーテンにレイヤーマスクを設定する

カーテンのベースの選択範囲を作っている状態で、カーテンのフォルダにレイヤーマスクを設定しましょう。
フォルダにレイヤーマスクを設定することで、フォルダ内にあるレイヤーに描き込む際、カーテンのシルエットからはみ出さなくなります。

Ctrlを押しながらレイヤーパレットのサムネイルをクリックすると、選択範囲を簡単に作れます。
[レイヤーマスクを作成]ボタンも、レイヤーパレット内に設置されています。

4.カーテンに色をつける

カーテンに色をつける

カーテンのベース・影・フチに色をつけるための、3つの新規レイヤーを作成します。

ベース・影・フチを描いたレイヤーにそれぞれクリッピングした後、黄色系の色をのせて色付けします。

5.カーテンを透明にする

ベースにレイヤーマスクを設定

カーテンに透明感を加えます。
カーテンのベースを描いたレイヤーに、[レイヤーマスクを作成]からマスクを作りましょう。

カーテンを透明にする

カラーパレットから「透明色」を選択して、[透明水彩]を使ってレイヤーマスクに塗っていきましょう。

レイヤーマスクに透明色を塗ると、レイヤーに描かれているものが透明になります。
カーテンの質感などに活用してみてください。

6.カーテンに光を入れる

カーテンに光を入れる

カーテンのフォルダの上に、2つの新規レイヤーを作ります。

片方のレイヤーは、合成モードを「オーバーレイ」に設定します。
[エアブラシツール]→[柔らか]で、カーテン全体に優しめの光を入れましょう。

もう片方のレイヤーは、合成モードを「スクリーン」に設定します。
[透明水彩]で、カーテンの山の左側にハイライトを入れます。

完成見本のカーテン

イラスト見本のカーテン

完成見本のカーテンも、同様の手順で作画をしています。

黒板の清書(着彩)

1.黒板のシルエットを描く

黒板のシルエットを描く

黒板は陰影を塗り込まないので、最初から色をつけて描いていきます。
新規レイヤーを作成して、[図形ツール]→[長方形]で黒板のシルエットを作りましょう。

長方形のままだとパースに合っていないので、黒板の端を削ります。
[図形ツール]→[直線]で描画色を透明にして、黒板の端を少し消します。

2.黒板のフレームを描く

黒板のフレームを描く

黒板のフレームを描くための、2つの新規レイヤーを作成します。

灰色を選択して、[直線]で黒板の左端と下端にフレームを描きましょう。

別レイヤーに、下端のフレームの上面を描きます。
フレームの違う面だと分かるように、暗い灰色を使っています。

3.黒板のフレームに影を塗る

黒板のフレームに影を塗る

フレームの影を塗るための、2つの新規レイヤーを作成します。

[筆ツール]→[透明水彩]を選択して、左端・下端のフレームに影を塗りましょう。
暗い灰色を使って、金属の質感を出します。

下端のフレームの上面にも、同じように影を塗ります。

4.黒板のフレームに光を塗る

黒板のフレームに光を塗る

新規レイヤーを作成して、左端・下端のフレームに光を入れます。

フレームの明るい部分の中央付近に、[透明水彩]で光を塗りましょう。
やや青みがある色と、白色に近い色を使っています。

5.用紙・マグネットを描く

黒板の用紙とマグネットを描く

用紙とマグネットを描くための、2つの新規レイヤーを作成します。

[図形ツール]→[長方形]を使って、白色で用紙を描きます。
更に[自由変形]を使って、用紙の傾きを黒板に合わせます。

用紙の上部に、マグネットを追加します。
[図形ツール]→[楕円]を使って、赤色で正円を描きましょう。
Shiftキーを押しながら[楕円]を操作すると、正円が簡単に作れます。

6.マグネット・用紙の陰影を塗る

黒板のマグネット・用紙に影を塗る

マグネットのハイライト、マグネットの落ち影、用紙の落ち影を描くための、3つの新規レイヤーを作成します。

マグネットには、[透明水彩]でハイライトを入れます。

用紙には、マグネットの落ち影を描きましょう。
画面左の窓側から光が入るので、右側に[透明水彩]で影を入れます。

黒板には、用紙の落ち影を描きます。
同じく、[透明水彩]で影を入れましょう。

7.黒板に文字を入れる

黒板に文字を入れる

[鉛筆ツール]→[パステル]などで、用紙の下の方に文字のような模様を描きます。
黒板は遠い位置にあるので、文字のように見えればOKです。

また、[パステル]のブラシ濃度を下げて、右側に汚し用の線を描いています。

8.黒板に汚れを作る

黒板の文字をぼかす

[色混ぜツール]→[指先]を選択して、ブラシサイズを大きめにしましょう。
[指先]で黒板に描いた線をなぞることで、自然な汚れが表現できます。

完成見本の黒板

見本の黒板

完成見本の黒板も、同様の手順で作画をしています。

更に清書や仕上げをして完成!

背景の完成

更に、机・椅子・窓・床などの清書をして、仕上げを加えてイラストの完成です。
清書で各パーツを塗った後は、画面全体に光と影の効果を加えて、より雰囲気の感じられる放課後の教室に仕上げています。

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キャライラスト背景講座【教室編】

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  • 背景イラストを魅力的に見せるコツ
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  • 机・椅子・床・窓などの塗り方の実演
  • パース定規の活用方法
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