pen-iconpen-iconイラストのラフの描き方|骨格ラフからカラーラフまで4工程で解説

更新日:公開日:

イラストのラフは、完成イメージを固めるための設計図です。骨格ラフでポーズ、大ラフで構図と体の形、ラフで表情・髪・服などの細部、陰影・カラーラフで光と色を決めてから線画へ進むと、工程の途中で生じるずれを減らせます。

今回は、イラストレーターのKEIZO (ORETO)先生によるパルミー月謝制講座「一枚絵ラフの描き方講座」の内容をもとに、4種類のラフの役割と、一枚絵で複数案を出して構図を決める手順を紹介します!

ラフの役割と4つの工程

大まかなラフから線画へ進むとずれやすい

アタリ

ラフでアタリを描いたから次は線画!と思いがちですが、解説図のようなラフからいきなり線画を描くと、仕上がりのイメージがズレやすくなってしまいます。

線画では細い線を引くので、大雑把な太い線を元にしているとズレが生じやすいです。
大まかなラフからいきなり線画が描ける人もいますが、慣れている上級者向けのやり方です。

骨格・構図・細部・色を段階的に決める

いきなり線画を描くのではなく、イメージがズレないように、ラフで段階を踏んでから線画にしましょう。

  • 骨格ラフ
  • 大ラフ
  • ラフ
  • 陰影ラフ・カラーラフ

ここからは、ラフを役割ごとに4つの工程に分けて解説していきます。

各工程では、次の内容を決めます。

  • 骨格ラフ:関節、重心、ポーズの方向
  • 大ラフ:画面内の大きさ、構図、カメラアングル、体の形
  • ラフ:表情、顔パーツ、髪、服、キャラクターの特徴
  • 陰影・カラーラフ:光源、明暗、主な色、画面全体の印象

1. 骨格ラフでポーズを決める

骨格ラフ

骨格ラフは、ラフの工程の中で一番最初の段階です。
キャラクターの骨格や関節の位置を取り、重心やポーズの方向を決めます。

ラフの遊びの線を大事にするため、太めのブラシで大まかに描きます。

動きのあるポーズを描く方法については、こちらの記事も参考にしてみてください。動きのあるポーズの描き方

2. 大ラフで構図と体の形を決める

大ラフ

大ラフの工程では、骨格ラフで描いたアタリをより人間らしい形にしていきます。

骨格ラフを描いたレイヤーを薄くして、別のレイヤーに上から大ラフを描きます。
骨格ラフで使ったブラシよりも、一回り小さいブラシで描くのがポイントです。

全体のバランスを整えながら、画面内の大きさや構図、カメラアングル、体の形を決めます。目や口の位置もこの段階で決めておきます。

大ラフ2

さらに、髪の毛や服などのパーツも追加します。
骨格ラフと比べると、大分人間らしくなりましたね。

3. ラフで表情・髪・服を詰める

ラフ

ラフの工程では、大ラフの線を細部まで詰めていきます。

大ラフを描いたレイヤーを薄くして、別のレイヤーに上からラフを描きましょう。
最終的な仕上がりを意識して、顔の表情や体型の特徴など、キャラクターのニュアンスも追加します。

どういったキャラクターになるのか、仕上がり後のイメージも見えてきました。

4. 陰影・カラーラフで光と色を決める

陰影ラフ

陰影ラフの工程では、ラフで描いた絵に陰影をつけていきます。

カラーラフ

カラーラフでは、さらに色もつけます。
ラフに影や色をつけると、絵の印象も大きく変わりましたね。

線画の後に陰影や色をつけると、想定していたイメージとズレが生じやすくなってしまいます。
ラフの段階で陰影・色を考えて、完成後のイメージとのズレを減らしましょう。

線画

線画

線画へ進む前に、①見せたい部分が決まっている、②顔と体の位置に大きな違和感がない、③髪・服・小物の重なりが分かる、④光と主な色の方向が決まっているの4点を確認します。
線をきれいにする作業は線画で行うため、ラフの線自体を完成線のように整える必要はありません。

ラフから線画に進むときの描き方については、線画の描き方も参考にしてみてください。

カラーラフの後は、細めのブラシを使って線画を描きます。

細部まで詰めたラフから線画を描いたので、ズレも生じていません。

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一枚絵のラフで案を出して構図を決める

ラフの描き方を学んだので、実際にカラーイラストのラフを描いていきましょう。

①骨格ラフでアイデアの案を出す

今回は、「パルミーちゃんが座っている」イラストを制作していきます。

描くテーマに合わせて資料を集める

キャラクターが座っているポーズを描くため、人物が座っている様子が分かる資料を集めます。
どこに座っているのか、どんな風に座っているのかなど、資料を見ることでアイデアも膨らませることができます。
背景を描く段階になって分からない箇所が出てきた場合は、その都度資料を探しましょう。

骨格ラフで案出しをする

案出し

キャラクターが座っている絵を4つ描き、案出しをしています。

案出しの工程なので、キャラクターを細部まで描き込む必要はありません。
骨格ラフの要領で、大まかに描いていきましょう。

案出しをすることで、最終的なラフのイメージも固めることができます。

②案を一つに絞って大ラフを描く

イラスト制作をする構図を選ぶ

案出しをした4つの構図の中から一枚を選びます。
今回は、案出しの二つ目、キャラクターが座っている様子をアオリで映した構図を採用しています。

複数案から選ぶときは、キャラクターの表情やポーズだけでなく、テーマが伝わるか、見せたい部分が画面内で目立つか、背景や小物を加えられる余地があるかを、既存の案出し画像を見ながら確認します。

骨格ラフを拡大して、大ラフを描く

案出しの絵を拡大する

案出しで描いた骨格ラフを、キャンバスの大きさに拡大します。
骨格ラフのレイヤーを薄くして、上から大ラフを描いていきましょう。

大ラフを描く

骨格ラフよりも少し小さめのブラシを使って、より人間らしい形に近づけます。

表情や細部などは後のラフの工程で描くので、この段階では大まかに描いても問題ありません。
大ラフでは、構図やカメラアングル、シチュエーションを決めることが大事です。

ラフの完成

完成したラフ

さらに、ラフ→陰影ラフ→カラーラフと進んで、カラーイラストのラフが完成しました!

ラフを段階的に詰めておくことで、線画や着彩に進んだ後も完成イメージとのズレを減らし、作品を仕上げやすくなります。

ラフから線画、着彩まで、一枚のイラストを完成させる全工程については、一枚絵の描き方も参考にしてみてください。

パルミー月謝制講座で一枚絵のラフの描き方をさらに学ぶ

この記事では、骨格ラフ、大ラフ、ラフ、陰影・カラーラフの4工程を通して、完成イメージを固めながら一枚絵のラフを描く方法を紹介しました。

さらに、実演を見ながら一枚絵のラフ制作を詳しく学びたい方は、パルミーの月謝制講座「一枚絵ラフの描き方講座」をぜひご覧ください。

カラーラフからイラストを完成させるまでの工程を学びたい方は、「ラフを生かした一枚絵講座」もおすすめです。

一枚絵ラフの描き方講座

一枚絵ラフの描き方講座

背景付きのカラーイラストを完成させる一枚イラスト編では、構図・ポーズのラフの作り方や、光源・陰影のラフの考え方など、ラフ制作の重要なポイントが学べます。

KEIZO (ORETO)先生が制作をしたpsdファイルも講座資料としてダウンロードできますので、レイヤー構成に疑問がある方は参考にしてみてください。

また、KEIZO (ORETO)先生による、パルミー月謝制講座「ラフを生かした一枚絵講座」では、カラーラフからイラスト完成までの工程を解説しています。

ラフを生かした一枚絵講座

ラフを生かした一枚絵講座

ラフの描き方を覚えた後は、色塗りや仕上げ・加工の方法についても学んでみてください。

パルミー月謝制では、初心者向けから応用まで幅広いイラスト講座をオンラインで受講できます。
講師の実演を見ながら、描き方のコツを学べるのも魅力です。

7日間の無料お試しも利用できるので、気になる講座を実際に受講してみましょう。

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おすすめ月謝制講座

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イラストのラフは、完成イメージを固めるための設計図です。骨格ラフでポーズ、大ラフで構図と体の形、ラフで表情・髪・服などの細部、陰影・カラーラフで光と色を決めてから線画へ進むと、工程の途中で生じるずれを減らせます。

今回は、イラストレーターのKEIZO (ORETO)先生によるパルミー月謝制講座「一枚絵ラフの描き方講座」の内容をもとに、4種類のラフの役割と、一枚絵で複数案を出して構図を決める手順を紹介します!

ラフの役割と4つの工程

大まかなラフから線画へ進むとずれやすい

アタリ

ラフでアタリを描いたから次は線画!と思いがちですが、解説図のようなラフからいきなり線画を描くと、仕上がりのイメージがズレやすくなってしまいます。

線画では細い線を引くので、大雑把な太い線を元にしているとズレが生じやすいです。
大まかなラフからいきなり線画が描ける人もいますが、慣れている上級者向けのやり方です。

骨格・構図・細部・色を段階的に決める

いきなり線画を描くのではなく、イメージがズレないように、ラフで段階を踏んでから線画にしましょう。

  • 骨格ラフ
  • 大ラフ
  • ラフ
  • 陰影ラフ・カラーラフ

ここからは、ラフを役割ごとに4つの工程に分けて解説していきます。

各工程では、次の内容を決めます。

  • 骨格ラフ:関節、重心、ポーズの方向
  • 大ラフ:画面内の大きさ、構図、カメラアングル、体の形
  • ラフ:表情、顔パーツ、髪、服、キャラクターの特徴
  • 陰影・カラーラフ:光源、明暗、主な色、画面全体の印象

1. 骨格ラフでポーズを決める

骨格ラフ

骨格ラフは、ラフの工程の中で一番最初の段階です。
キャラクターの骨格や関節の位置を取り、重心やポーズの方向を決めます。

ラフの遊びの線を大事にするため、太めのブラシで大まかに描きます。

動きのあるポーズを描く方法については、こちらの記事も参考にしてみてください。動きのあるポーズの描き方

2. 大ラフで構図と体の形を決める

大ラフ

大ラフの工程では、骨格ラフで描いたアタリをより人間らしい形にしていきます。

骨格ラフを描いたレイヤーを薄くして、別のレイヤーに上から大ラフを描きます。
骨格ラフで使ったブラシよりも、一回り小さいブラシで描くのがポイントです。

全体のバランスを整えながら、画面内の大きさや構図、カメラアングル、体の形を決めます。目や口の位置もこの段階で決めておきます。

大ラフ2

さらに、髪の毛や服などのパーツも追加します。
骨格ラフと比べると、大分人間らしくなりましたね。

3. ラフで表情・髪・服を詰める

ラフ

ラフの工程では、大ラフの線を細部まで詰めていきます。

大ラフを描いたレイヤーを薄くして、別のレイヤーに上からラフを描きましょう。
最終的な仕上がりを意識して、顔の表情や体型の特徴など、キャラクターのニュアンスも追加します。

どういったキャラクターになるのか、仕上がり後のイメージも見えてきました。

4. 陰影・カラーラフで光と色を決める

陰影ラフ

陰影ラフの工程では、ラフで描いた絵に陰影をつけていきます。

カラーラフ

カラーラフでは、さらに色もつけます。
ラフに影や色をつけると、絵の印象も大きく変わりましたね。

線画の後に陰影や色をつけると、想定していたイメージとズレが生じやすくなってしまいます。
ラフの段階で陰影・色を考えて、完成後のイメージとのズレを減らしましょう。

線画

線画

線画へ進む前に、①見せたい部分が決まっている、②顔と体の位置に大きな違和感がない、③髪・服・小物の重なりが分かる、④光と主な色の方向が決まっているの4点を確認します。
線をきれいにする作業は線画で行うため、ラフの線自体を完成線のように整える必要はありません。

ラフから線画に進むときの描き方については、線画の描き方も参考にしてみてください。

カラーラフの後は、細めのブラシを使って線画を描きます。

細部まで詰めたラフから線画を描いたので、ズレも生じていません。

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一枚絵のラフで案を出して構図を決める

ラフの描き方を学んだので、実際にカラーイラストのラフを描いていきましょう。

①骨格ラフでアイデアの案を出す

今回は、「パルミーちゃんが座っている」イラストを制作していきます。

描くテーマに合わせて資料を集める

キャラクターが座っているポーズを描くため、人物が座っている様子が分かる資料を集めます。
どこに座っているのか、どんな風に座っているのかなど、資料を見ることでアイデアも膨らませることができます。
背景を描く段階になって分からない箇所が出てきた場合は、その都度資料を探しましょう。

骨格ラフで案出しをする

案出し

キャラクターが座っている絵を4つ描き、案出しをしています。

案出しの工程なので、キャラクターを細部まで描き込む必要はありません。
骨格ラフの要領で、大まかに描いていきましょう。

案出しをすることで、最終的なラフのイメージも固めることができます。

②案を一つに絞って大ラフを描く

イラスト制作をする構図を選ぶ

案出しをした4つの構図の中から一枚を選びます。
今回は、案出しの二つ目、キャラクターが座っている様子をアオリで映した構図を採用しています。

複数案から選ぶときは、キャラクターの表情やポーズだけでなく、テーマが伝わるか、見せたい部分が画面内で目立つか、背景や小物を加えられる余地があるかを、既存の案出し画像を見ながら確認します。

骨格ラフを拡大して、大ラフを描く

案出しの絵を拡大する

案出しで描いた骨格ラフを、キャンバスの大きさに拡大します。
骨格ラフのレイヤーを薄くして、上から大ラフを描いていきましょう。

大ラフを描く

骨格ラフよりも少し小さめのブラシを使って、より人間らしい形に近づけます。

表情や細部などは後のラフの工程で描くので、この段階では大まかに描いても問題ありません。
大ラフでは、構図やカメラアングル、シチュエーションを決めることが大事です。

ラフの完成

完成したラフ

さらに、ラフ→陰影ラフ→カラーラフと進んで、カラーイラストのラフが完成しました!

ラフを段階的に詰めておくことで、線画や着彩に進んだ後も完成イメージとのズレを減らし、作品を仕上げやすくなります。

ラフから線画、着彩まで、一枚のイラストを完成させる全工程については、一枚絵の描き方も参考にしてみてください。

パルミー月謝制講座で一枚絵のラフの描き方をさらに学ぶ

この記事では、骨格ラフ、大ラフ、ラフ、陰影・カラーラフの4工程を通して、完成イメージを固めながら一枚絵のラフを描く方法を紹介しました。

さらに、実演を見ながら一枚絵のラフ制作を詳しく学びたい方は、パルミーの月謝制講座「一枚絵ラフの描き方講座」をぜひご覧ください。

カラーラフからイラストを完成させるまでの工程を学びたい方は、「ラフを生かした一枚絵講座」もおすすめです。

一枚絵ラフの描き方講座

一枚絵ラフの描き方講座

背景付きのカラーイラストを完成させる一枚イラスト編では、構図・ポーズのラフの作り方や、光源・陰影のラフの考え方など、ラフ制作の重要なポイントが学べます。

KEIZO (ORETO)先生が制作をしたpsdファイルも講座資料としてダウンロードできますので、レイヤー構成に疑問がある方は参考にしてみてください。

また、KEIZO (ORETO)先生による、パルミー月謝制講座「ラフを生かした一枚絵講座」では、カラーラフからイラスト完成までの工程を解説しています。

ラフを生かした一枚絵講座

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ラフの描き方を覚えた後は、色塗りや仕上げ・加工の方法についても学んでみてください。

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