
ジェスチャードローイングのやり方|1〜2分で動きを捉える練習法
更新日: | 公開日:
ジェスチャードローイングとは、人物の輪郭を正確に写すことより、ポーズから感じた動き・重さ・勢いを短時間で表す練習です。
初心者は1体1〜2分を目安に、細かな形よりも人物全体の動きや流れを意識して描いていきます。
イラストレーターの砂糖ふくろう先生によるパルミーの月謝制講座「はじめてのジェスチャードローイング【ヌード編】」では、ジェスチャードローイングの基本から、立体感の捉え方やワンストローク、動詞を使った表現、曲線と直線の使い分け、誇張まで、全7回の動画で段階的に学べます。
この記事では、その講座の第1回「ジェスチャードローイングの始め方」と、第2回「球体で立体感を捉えて描く」から、ジェスチャードローイングの基本的な考え方や実践方法、上達のための描き方を一部抜粋してご紹介します。
※この講座の一部画像はGES DRAW PARTY様の提供写真を利用させていただいています。ジェスチャードローイングは動きと印象を描く練習
見たままの輪郭より、ポーズの印象を優先する
ジェスチャードローイングとは、モデルの印象を表現するドローイングのことです。
人物モデルや写真を見て、輪郭を正確に写すことだけを目指すのではなく、ポーズから感じた勢いや重さ、体全体の流れなどを短い時間で描いていきます。
短時間で人物を描く練習には、クロッキー、クイックスケッチなど複数の呼び方・方法があります。厳密な定義は指導法によって異なりますが、この記事では「モデルを正確に写すこと」より「描き手が感じた動きや印象を表すこと」を優先する方法をジェスチャードローイングとして扱います。
人物の動きを捉える練習では、S字やひねりなど体の流れを意識することも役立ちます。ポーズの形から人物の動きを考える練習については、S字・ひねりからポーズを発想する方法も参考にしてみてください。
同じモデルでも強調する動きで線が変わる
モデルを見たままに描くのではなく、「ポーズを見て感じた印象を描く」ことがジェスチャードローイングのポイントです。
ジェスチャードローイングの例①
上の例では、両腕を前に突き出す際の上半身の勢いを、より印象的に表現しています。
ジェスチャードローイングの例②
こちらは、全身の曲線の流れを捉えて、緩く柔らかい印象でモデルを描いています。
実際のモデルと輪郭が異なっていても問題ありません。ポーズを見て感じた動きや印象を、自分なりの線で表現してみましょう。
ジェスチャードローイングで身につくこと
ジェスチャードローイングを続けることで、全身を描くことへの抵抗が少なくなり、さまざまなポーズの人物を描く練習ができます。
- 全身を描くことに慣れる
- さまざまなポーズを描けるようになる
- 絵を描くことへのハードルを下げる
人物の細部から描き始めると、全身のバランスを取る前に時間を使ってしまうことがあります。
ジェスチャードローイングでは、まず全身の動きや体の流れを大きく捉えるため、全身を描く練習を繰り返しやすいのが特徴です。
人物の全身を繰り返し描くことで、さまざまなポーズを描く経験を積むことができます。
「推しのキャラクターにこんなポーズをさせたい」というときにも、この練習が役立ちます。
ジェスチャードローイングは、モデル1体につき数分程度で取り組めるため、まとまった時間を取れないときにも練習しやすい方法です。
初心者向けジェスチャードローイングの始め方
描き慣れた道具とタイマーを用意する
ジェスチャードローイングをするためのペンや用紙は、何を使っても構いません。
アナログならスケッチブックや紙、デジタルならiPadや液晶タブレットなど、普段使っている道具を使って始めてみましょう。
また、最初は1〜2分程度のタイマーを設定するのがおすすめです。時間内に完成度の高い絵を仕上げることよりも、限られた時間で全身へ目を向けることを優先しましょう。
ジェスチャードローイングを含め、人物を描く練習は順番を決めて取り組むと進めやすくなります。初心者が人物全体を描く練習を進める順番については、初心者向けの人物イラスト練習法も参考にしてみてください。
人物全体の動きや印象を捉えて描く
実践例①
砂糖ふくろう先生は、普段はスケッチブックと色鉛筆でジェスチャードローイングをやっていますが、今回は画面を見やすくするためにiPadを使用しています。
制限時間を2分に設定して、人物モデルの印象を捉えていきます。
人体ドローイングなので、椅子は描かなくても問題ありません。
実践例②
カメラのような大きい物を支えている印象で描いています。
胴体から足先までの流れを捉えて表現してみてください。
消しゴムは使わない方が、線の流れを覚えることができます。
うまくいかなかった場合は、新しく描き直しましょう。
実践例③
見たままを描くのではなく、感じた印象を捉えて表現するのがジェスチャードローイングです。
上のジェスチャードローイングの例では、傘を抱えている人物の全身の反り具合が強調されていますね。
実際にジェスチャードローイングを練習するときは、人物モデルや写真を見ながら描いてみましょう。練習に使えるモデル資料を探している方は、ジェスチャードローイングに使えるモデル資料サイトも参考にしてみてください。
上達のための描き方
最初は1〜2分で単純化した素体を描く
まずは、人物モデル1体につき1〜2分で、シンプルな素体の絵で描いていきましょう。
人物モデルを単純化して、全体の動きや体の流れといった印象を捉えます。
1分ドローイングなら、10体のモデルを描いても10分です。「1分だけ」と考えて、失敗を気にしすぎず気軽に取り組んでみましょう。
素体を描くことに慣れてくると、服を着たキャラクターのポーズも捉えやすくなります。
素体は頭・胸郭・骨盤を大きな立体で捉える

頭・あばら・骨盤を、立体的な球体として捉えます。
頭とあばらの間は、頭1個分空けます。
また、あばらと骨盤の間も、頭1個分空けます。
前屈みの姿勢のときなど、あばらと骨盤が重なるときは、間を空けません。

単純化した素体を描くことに慣れてきたら、肉付けをしましょう。
素体が描ければキャラクターも描けるようになります。

あばらと骨盤の間を頭1個分空ける理由は、間に接続部が入るからです。
また、頭とあばらの間には、首が入ります。
人体の比率

人体の比率を大まかに覚えておくと、ジェスチャードローイングの際にも人物が描きやすくなります。
胴体の長さを「1」とすると、脚の長さもおおよそ「1」です。また、太ももの付け根から膝までを「1」とすると、膝から足首までの長さも「1」と捉えます。
腕や脚は、伸び縮みする円柱のようなものとして捉えてみましょう。
描いた後に、人物の動きが伝わるか振り返る
ジェスチャードローイングでは、ポイントを学んで実践することを繰り返しながら、人物の表現力を身につけていきます。
描き終わったら、細かな比率だけを見るのではなく、最初に感じた人物の動きや印象が絵から伝わっているか振り返ってみましょう。
1回で長時間描くよりも、10体なら1体1分で10分など、短い単位で反復する方法もあります。毎回すべてを直そうとせず、その日の練習で確認したいポイントを一つ決めて取り組むのもよいでしょう。
パルミー月謝制講座でジェスチャードローイングをさらに学ぶ
この記事では、ジェスチャードローイングの基本的な考え方や始め方、実践例、上達のための描き方を紹介しました。
さらに、ジェスチャードローイングを実演を見ながら詳しく学びたい方は、パルミーの月謝制講座「はじめてのジェスチャードローイング【ヌード編】」をぜひご覧ください。
パルミーの月謝制講座「はじめてのジェスチャードローイング【ヌード編】」では、ジェスチャードローイングの実演を動画で見ることができ、人物モデルを表現するためのテクニックを習得できます。
- 絵を上達させるための考え方
- 「モデルの線」をワンストロークで捉える方法
- 絵を動詞で表現する方法
- 「C・S・I(曲線と直線)」を使って印象を捉える方法
- 感じた印象を強く描く「PUSH(誇張)」
授業は1日目から7日目まであり、日にち別にテーマを持ってジェスチャードローイングに取り組みます。
「はじめてのジェスチャードローイング【衣服編】」では、服のシワの特性を覚えた後に、着衣の人物をモデルにして練習を行います。
ジェスチャードローイングの熟練者である砂糖ふくろう先生の考え方を学んで、イラストの上達に役立ててみてください。
ジェスチャードローイングの基本を身につけたら、さまざまなテーマの講座で練習を続けてみるのもおすすめです。
パルミーでは、ジェスチャードローイングを継続して学べる講座も用意されているので、さらに練習を続けたい方はこちらもチェックしてみてください。
パルミー月謝制では、初心者向けから応用まで幅広いイラスト講座をオンラインで受講できます。
講師の実演を見ながら、描き方のコツを学べるのも魅力です。
7日間の無料お試しも利用できるので、気になる講座を実際に受講してみましょう。
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ジェスチャードローイングとは、人物の輪郭を正確に写すことより、ポーズから感じた動き・重さ・勢いを短時間で表す練習です。
初心者は1体1〜2分を目安に、細かな形よりも人物全体の動きや流れを意識して描いていきます。
イラストレーターの砂糖ふくろう先生によるパルミーの月謝制講座「はじめてのジェスチャードローイング【ヌード編】」では、ジェスチャードローイングの基本から、立体感の捉え方やワンストローク、動詞を使った表現、曲線と直線の使い分け、誇張まで、全7回の動画で段階的に学べます。
この記事では、その講座の第1回「ジェスチャードローイングの始め方」と、第2回「球体で立体感を捉えて描く」から、ジェスチャードローイングの基本的な考え方や実践方法、上達のための描き方を一部抜粋してご紹介します。
※この講座の一部画像はGES DRAW PARTY様の提供写真を利用させていただいています。ジェスチャードローイングは動きと印象を描く練習
見たままの輪郭より、ポーズの印象を優先する
ジェスチャードローイングとは、モデルの印象を表現するドローイングのことです。
人物モデルや写真を見て、輪郭を正確に写すことだけを目指すのではなく、ポーズから感じた勢いや重さ、体全体の流れなどを短い時間で描いていきます。
短時間で人物を描く練習には、クロッキー、クイックスケッチなど複数の呼び方・方法があります。厳密な定義は指導法によって異なりますが、この記事では「モデルを正確に写すこと」より「描き手が感じた動きや印象を表すこと」を優先する方法をジェスチャードローイングとして扱います。
人物の動きを捉える練習では、S字やひねりなど体の流れを意識することも役立ちます。ポーズの形から人物の動きを考える練習については、S字・ひねりからポーズを発想する方法も参考にしてみてください。
同じモデルでも強調する動きで線が変わる
モデルを見たままに描くのではなく、「ポーズを見て感じた印象を描く」ことがジェスチャードローイングのポイントです。
ジェスチャードローイングの例①
上の例では、両腕を前に突き出す際の上半身の勢いを、より印象的に表現しています。
ジェスチャードローイングの例②
こちらは、全身の曲線の流れを捉えて、緩く柔らかい印象でモデルを描いています。
実際のモデルと輪郭が異なっていても問題ありません。ポーズを見て感じた動きや印象を、自分なりの線で表現してみましょう。
ジェスチャードローイングで身につくこと
ジェスチャードローイングを続けることで、全身を描くことへの抵抗が少なくなり、さまざまなポーズの人物を描く練習ができます。
- 全身を描くことに慣れる
- さまざまなポーズを描けるようになる
- 絵を描くことへのハードルを下げる
人物の細部から描き始めると、全身のバランスを取る前に時間を使ってしまうことがあります。
ジェスチャードローイングでは、まず全身の動きや体の流れを大きく捉えるため、全身を描く練習を繰り返しやすいのが特徴です。
人物の全身を繰り返し描くことで、さまざまなポーズを描く経験を積むことができます。
「推しのキャラクターにこんなポーズをさせたい」というときにも、この練習が役立ちます。
ジェスチャードローイングは、モデル1体につき数分程度で取り組めるため、まとまった時間を取れないときにも練習しやすい方法です。
初心者向けジェスチャードローイングの始め方
描き慣れた道具とタイマーを用意する
ジェスチャードローイングをするためのペンや用紙は、何を使っても構いません。
アナログならスケッチブックや紙、デジタルならiPadや液晶タブレットなど、普段使っている道具を使って始めてみましょう。
また、最初は1〜2分程度のタイマーを設定するのがおすすめです。時間内に完成度の高い絵を仕上げることよりも、限られた時間で全身へ目を向けることを優先しましょう。
ジェスチャードローイングを含め、人物を描く練習は順番を決めて取り組むと進めやすくなります。初心者が人物全体を描く練習を進める順番については、初心者向けの人物イラスト練習法も参考にしてみてください。
人物全体の動きや印象を捉えて描く
実践例①
砂糖ふくろう先生は、普段はスケッチブックと色鉛筆でジェスチャードローイングをやっていますが、今回は画面を見やすくするためにiPadを使用しています。
制限時間を2分に設定して、人物モデルの印象を捉えていきます。
人体ドローイングなので、椅子は描かなくても問題ありません。
実践例②
カメラのような大きい物を支えている印象で描いています。
胴体から足先までの流れを捉えて表現してみてください。
消しゴムは使わない方が、線の流れを覚えることができます。
うまくいかなかった場合は、新しく描き直しましょう。
実践例③
見たままを描くのではなく、感じた印象を捉えて表現するのがジェスチャードローイングです。
上のジェスチャードローイングの例では、傘を抱えている人物の全身の反り具合が強調されていますね。
実際にジェスチャードローイングを練習するときは、人物モデルや写真を見ながら描いてみましょう。練習に使えるモデル資料を探している方は、ジェスチャードローイングに使えるモデル資料サイトも参考にしてみてください。
上達のための描き方
最初は1〜2分で単純化した素体を描く
まずは、人物モデル1体につき1〜2分で、シンプルな素体の絵で描いていきましょう。
人物モデルを単純化して、全体の動きや体の流れといった印象を捉えます。
1分ドローイングなら、10体のモデルを描いても10分です。「1分だけ」と考えて、失敗を気にしすぎず気軽に取り組んでみましょう。
素体を描くことに慣れてくると、服を着たキャラクターのポーズも捉えやすくなります。
素体は頭・胸郭・骨盤を大きな立体で捉える

頭・あばら・骨盤を、立体的な球体として捉えます。
頭とあばらの間は、頭1個分空けます。
また、あばらと骨盤の間も、頭1個分空けます。
前屈みの姿勢のときなど、あばらと骨盤が重なるときは、間を空けません。

単純化した素体を描くことに慣れてきたら、肉付けをしましょう。
素体が描ければキャラクターも描けるようになります。

あばらと骨盤の間を頭1個分空ける理由は、間に接続部が入るからです。
また、頭とあばらの間には、首が入ります。
人体の比率

人体の比率を大まかに覚えておくと、ジェスチャードローイングの際にも人物が描きやすくなります。
胴体の長さを「1」とすると、脚の長さもおおよそ「1」です。また、太ももの付け根から膝までを「1」とすると、膝から足首までの長さも「1」と捉えます。
腕や脚は、伸び縮みする円柱のようなものとして捉えてみましょう。
描いた後に、人物の動きが伝わるか振り返る
ジェスチャードローイングでは、ポイントを学んで実践することを繰り返しながら、人物の表現力を身につけていきます。
描き終わったら、細かな比率だけを見るのではなく、最初に感じた人物の動きや印象が絵から伝わっているか振り返ってみましょう。
1回で長時間描くよりも、10体なら1体1分で10分など、短い単位で反復する方法もあります。毎回すべてを直そうとせず、その日の練習で確認したいポイントを一つ決めて取り組むのもよいでしょう。
パルミー月謝制講座でジェスチャードローイングをさらに学ぶ
この記事では、ジェスチャードローイングの基本的な考え方や始め方、実践例、上達のための描き方を紹介しました。
さらに、ジェスチャードローイングを実演を見ながら詳しく学びたい方は、パルミーの月謝制講座「はじめてのジェスチャードローイング【ヌード編】」をぜひご覧ください。
パルミーの月謝制講座「はじめてのジェスチャードローイング【ヌード編】」では、ジェスチャードローイングの実演を動画で見ることができ、人物モデルを表現するためのテクニックを習得できます。
- 絵を上達させるための考え方
- 「モデルの線」をワンストロークで捉える方法
- 絵を動詞で表現する方法
- 「C・S・I(曲線と直線)」を使って印象を捉える方法
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授業は1日目から7日目まであり、日にち別にテーマを持ってジェスチャードローイングに取り組みます。
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