pen-iconpen-icon建物のパースの描き方講座その3:レンガの描き方と窓枠の描き方 [Ari先生Vol.22]

建物のパースの描き方 その3

影とハイライトを入れる

前回の続きからです。色を入れていく作業に移っていきます。 最初にに、建物下部のハイライトと影を塗っていきます。
影ができるポイントが数か所あるので、ポイント部を適切な色で塗って表していきます。

細かな影を塗っていきます

描き込むレイヤーは、線のレイヤーか壁のレイヤーかどちらでもいいですが、後々の事を考えると壁レイヤーに描く方がよいでしょう。
では、壁のレイヤーに溝の線をなぞるように影を入れていきます。(ラインを太くするようなイメージです)

影に使う参考色です

細かさは意識しすぎなくて大丈夫です。このように描きいれていくと厚みが増していきます。
斜めのラインの影なども足していきます。

描いた線をなぞるように影を付けていきます

ハイライト部分は白というよりは色つきの白です。また、オーバーレイモードにして塗るのがオススメです。

白より少し黄色が混じる色でオーバーレイモードで塗っていきます

今回はある程度、遠目に見て色が分かりやすい・載っていると感じるぐらいを意識して、おおまかに塗り分けていきます。

細かすぎないようにハイライトを重ねていきます

リアルに近づけたい場合は、もっと細かく陰影をつけていきます。その辺は用途に応じて使い分けてください。
ヴィネットタイプのようなものを練習をする時は、短時間で描ける方法でたくさん描く方が良いのかなと思います。



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門の上部のレンガを描く

次に、中部の部分を描き込みますが、そのまま窓やレンガを描くのではなく省略していきます。
アーチを5つから3つにしました。色は資料があるのでそこからスポイトでとります。

スポイトで色を取り3つのアーチを描きます

壁面はレンガ状なので周りをレンガ模様に塗り込みます。
レンガの描き方のコツは長方形を互い違いに組み合わせ色を重ねるのがポイントです。
ストロークや色の重ね方に注意しましょう。何色か重ねるとそれらしく見えます。

薄い色をキャンバスからとって重ねていきます
レンガの組み方と色の塗り方の参考です

先ほど描いたアーチに、影を濃い色で塗ってしまいます。

より暗い色でアーチ部分の影を塗ります

立体感を出すため、更にハイライトを縁取るように入れます。

今度はハイライトを縁に描き込みます

このように影とハイライトを塗っていきますが、ラフで終わらせずに、完成させることを目標とすると良いです。

暗い所、明るい所と繰り返し塗り進めていきます

門の上部の窓を描く

窓を別レイヤーで作成します。色選びのポイントとして窓は空が移りこむことが多いので、水色系統だと違和感が少ないです。
窓として塗りたい範囲の縁を塗ったら、中を自動選択範囲ツールで選択して、選択範囲を拡張→塗りつぶしと前回ベースを作った方法と同じパターンで塗りました。

窓の縁を描くように塗ります
自動選択で範囲を決めて
同じ色で塗りつぶします

時々、遠目で全体を見ながら大きさのバランスなど修正します。
別レイヤーに描いておくと、自由変形ツールを使用しての修整が行いやすいです。

また、パース線を表示して違和感があるところを調整します。

自由変形ツールを用いてパースに合わせて調整
アーチを調整したので窓も合わせて修正します

窓の色が少し濃かったので調整して、ハイライトと影を足します。ハイライトはブラシサイズを大きくして使用します。反射している部分は光の方向を意識してください。

ほんの少しですが薄い色にベースを変えます
窓にもガラスのようにハイライトを足したら
光の方向を意識して影を入れます

ここで窓枠を描きます。こちらもパースに沿って違和感が出ないよう調節しながら線を引いていきます。
フリーハンドで長い線を描くとぶれるやすいので、分割して線を引くのもポイントです。

窓枠を描きいれていきます。ここも省略し簡易的になっています
パースに合わせて窓枠を描きいれていきます
長い線はぶれないように分割して引くのがコツです

窓枠を引いた後、その影を窓に描き込みます。

描き込んだ窓枠の影を塗ります

ショートカット、Ctrl+Eでレイヤーを合成していけるので、増えすぎたら整理する癖もつけておきましょう。


レンガにハイライトを入れる

レンガ壁にハイライトを入れていきます。壁面より突出している窓枠に、光の方向を意識して描き込みましょう。

アーチ部分にさらに明るいハイライトを足します

屋根がかぶる部分の影をレンガ壁に入れます。一緒に溝も強調します。

屋根かかることでできるより暗い影を塗ります

さらに、レンガの溝の影を深く入れると立体感が出ます。色はスポイトで周りの濃い色を拾いましょう。

全体を見てレンガの溝を深く塗っていきます

同様の事を側面でも行います。上部のレンガ壁や下部の溝をつなげていく作業です。 線を描く時は、作ったパースの補助線に沿わせるのを忘れないようにして下さい。

門の部分の側面はダイジェストでみます
今回はここまで進めました

以上でAri先生の背景イラスト講座 Vol.22「建物のパースの描き方講座 その3」は終了です。
動画講座では、さらに詳しく解説を行っているので記事よりも理解しやすくなっています。
また、続編はAri先生の背景イラスト講座 Vol.22「建物のパースの描き方講座 その4」です。ぜひチェックしてみてくださいね!



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建物のパースの描き方 その3

影とハイライトを入れる

前回の続きからです。色を入れていく作業に移っていきます。 最初にに、建物下部のハイライトと影を塗っていきます。
影ができるポイントが数か所あるので、ポイント部を適切な色で塗って表していきます。

細かな影を塗っていきます

描き込むレイヤーは、線のレイヤーか壁のレイヤーかどちらでもいいですが、後々の事を考えると壁レイヤーに描く方がよいでしょう。
では、壁のレイヤーに溝の線をなぞるように影を入れていきます。(ラインを太くするようなイメージです)

影に使う参考色です

細かさは意識しすぎなくて大丈夫です。このように描きいれていくと厚みが増していきます。
斜めのラインの影なども足していきます。

描いた線をなぞるように影を付けていきます

ハイライト部分は白というよりは色つきの白です。また、オーバーレイモードにして塗るのがオススメです。

白より少し黄色が混じる色でオーバーレイモードで塗っていきます

今回はある程度、遠目に見て色が分かりやすい・載っていると感じるぐらいを意識して、おおまかに塗り分けていきます。

細かすぎないようにハイライトを重ねていきます

リアルに近づけたい場合は、もっと細かく陰影をつけていきます。その辺は用途に応じて使い分けてください。
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門の上部のレンガを描く

次に、中部の部分を描き込みますが、そのまま窓やレンガを描くのではなく省略していきます。
アーチを5つから3つにしました。色は資料があるのでそこからスポイトでとります。

スポイトで色を取り3つのアーチを描きます

壁面はレンガ状なので周りをレンガ模様に塗り込みます。
レンガの描き方のコツは長方形を互い違いに組み合わせ色を重ねるのがポイントです。
ストロークや色の重ね方に注意しましょう。何色か重ねるとそれらしく見えます。

薄い色をキャンバスからとって重ねていきます
レンガの組み方と色の塗り方の参考です

先ほど描いたアーチに、影を濃い色で塗ってしまいます。

より暗い色でアーチ部分の影を塗ります

立体感を出すため、更にハイライトを縁取るように入れます。

今度はハイライトを縁に描き込みます

このように影とハイライトを塗っていきますが、ラフで終わらせずに、完成させることを目標とすると良いです。

暗い所、明るい所と繰り返し塗り進めていきます

門の上部の窓を描く

窓を別レイヤーで作成します。色選びのポイントとして窓は空が移りこむことが多いので、水色系統だと違和感が少ないです。
窓として塗りたい範囲の縁を塗ったら、中を自動選択範囲ツールで選択して、選択範囲を拡張→塗りつぶしと前回ベースを作った方法と同じパターンで塗りました。

窓の縁を描くように塗ります
自動選択で範囲を決めて
同じ色で塗りつぶします

時々、遠目で全体を見ながら大きさのバランスなど修正します。
別レイヤーに描いておくと、自由変形ツールを使用しての修整が行いやすいです。

また、パース線を表示して違和感があるところを調整します。

自由変形ツールを用いてパースに合わせて調整
アーチを調整したので窓も合わせて修正します

窓の色が少し濃かったので調整して、ハイライトと影を足します。ハイライトはブラシサイズを大きくして使用します。反射している部分は光の方向を意識してください。

ほんの少しですが薄い色にベースを変えます
窓にもガラスのようにハイライトを足したら
光の方向を意識して影を入れます

ここで窓枠を描きます。こちらもパースに沿って違和感が出ないよう調節しながら線を引いていきます。
フリーハンドで長い線を描くとぶれるやすいので、分割して線を引くのもポイントです。

窓枠を描きいれていきます。ここも省略し簡易的になっています
パースに合わせて窓枠を描きいれていきます
長い線はぶれないように分割して引くのがコツです

窓枠を引いた後、その影を窓に描き込みます。

描き込んだ窓枠の影を塗ります

ショートカット、Ctrl+Eでレイヤーを合成していけるので、増えすぎたら整理する癖もつけておきましょう。


レンガにハイライトを入れる

レンガ壁にハイライトを入れていきます。壁面より突出している窓枠に、光の方向を意識して描き込みましょう。

アーチ部分にさらに明るいハイライトを足します

屋根がかぶる部分の影をレンガ壁に入れます。一緒に溝も強調します。

屋根かかることでできるより暗い影を塗ります

さらに、レンガの溝の影を深く入れると立体感が出ます。色はスポイトで周りの濃い色を拾いましょう。

全体を見てレンガの溝を深く塗っていきます

同様の事を側面でも行います。上部のレンガ壁や下部の溝をつなげていく作業です。 線を描く時は、作ったパースの補助線に沿わせるのを忘れないようにして下さい。

門の部分の側面はダイジェストでみます
今回はここまで進めました

以上でAri先生の背景イラスト講座 Vol.22「建物のパースの描き方講座 その3」は終了です。
動画講座では、さらに詳しく解説を行っているので記事よりも理解しやすくなっています。
また、続編はAri先生の背景イラスト講座 Vol.22「建物のパースの描き方講座 その4」です。ぜひチェックしてみてくださいね!



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Ari

背景イラストレーターのariと申します。 主にゲーム、映像、雑誌等の背景、風景イラスト制作を行っています。 本講座が何かの参考になれば幸いです。 それでは、よろしくお願いします。

この講座の制作環境

OS : Mac OS X 10.6
ソフト:Photoshop CS4
ペンタブ:Wacom Intuos4

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前回の色を塗ったイラストにテクスチャを入れましょう!


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