
パース・一点透視図法の基本:イラストやアニメの背景の描き方講座 [Ari先生Vol.12]
キャラクターは描けるけど、背景や自然物を描くのはちょっと苦手...
そんな方にピッタリなのがAri先生の背景イラスト講座。第12回となる今回はパースについて解説していきます。
この講座で背景イラストに必要な一点透視の基本について学んでいきましょう。
まずはパースという言葉から説明をしていきます。パースという言葉は聞いたことがあるでしょうか?
パースとは遠近法を用いた透視図のことを意味しています。
パースの中には、一点透視、二点透視、三点透視の三種類があります。数字が増えていくに従って難しくなっていきます。
今回の講座では、一点透視に関して解説していきます。
【お知らせ】背景イラストのパース基礎講座
イラストやマンガに欠かせないパースの知識が学べる本格講座!講師はマンガ連載経験があり、マンガスクールで講師として活躍する瀬尾浩史先生!

背景を描くのに必要な「パース」とは何か?
アイレベルを引く
まず下のイラストのように横線を引きます。
この横線を
これからパースを引く上で必要になるので、必ず引くようにしましょう。

今回はサイコロを描いていきますので、描く場所を決めていきます。
例えば下の絵のように描こうとした場合、まず四角形を描きます。ここでは平面の図となります。

消失点を決める
描いた四角の4点をアイレベル上のいずれかの点に収束させます。
今回は下のように一点を定めました。この点を
この点を結んだ線に対して、水平方向に線をつなぐと遠近感を持った箱を描くことができます。

このアイレベルと消失点を意識すると、パースを簡単に描くことができます。
今回のように、アイレベルの上の位置に物体がある場合は、底の面が見えます。

反対にアイレベルの下に物体がある場合は、下の絵のように上の面が見えます。
目線の下にあるので、見下ろすようなイメージになります。

パースを意識してモチーフを描く
既に定めた消失点から線を描き、この線を道と捉えます。
その両サイドにビルが建っているとした場合、さらに消失点から線を伸ばし、水平方向・垂直方向に線をたすことによって簡単にビルを描くことができます。

最後に、実際にどんなイラストに一点透視が用いられているかを下のイラストを用いて解説します。

この作品には、下の赤線で示したように一点透視が用いられています。
石のところにある消失点から各方向にパースラインが引かれているのがわかると思います。この時に、横は水平、縦は垂直に描くことを心がけるようにしましょう。

以上でAri先生の背景イラスト講座 Vol.12「パース・一点透視の基本」は終了です。
動画講座では、さらに詳しく解説を行っているので記事よりも理解しやすくなっています。
また、Ariさんの講座の続編は
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投稿完了
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パースとは遠近法を用いた透視図のことを意味しています。
パースの中には、一点透視、二点透視、三点透視の三種類があります。数字が増えていくに従って難しくなっていきます。
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背景を描くのに必要な「パース」とは何か?
アイレベルを引く
まず下のイラストのように横線を引きます。
この横線を
これからパースを引く上で必要になるので、必ず引くようにしましょう。

今回はサイコロを描いていきますので、描く場所を決めていきます。
例えば下の絵のように描こうとした場合、まず四角形を描きます。ここでは平面の図となります。

消失点を決める
描いた四角の4点をアイレベル上のいずれかの点に収束させます。
今回は下のように一点を定めました。この点を
この点を結んだ線に対して、水平方向に線をつなぐと遠近感を持った箱を描くことができます。

このアイレベルと消失点を意識すると、パースを簡単に描くことができます。
今回のように、アイレベルの上の位置に物体がある場合は、底の面が見えます。

反対にアイレベルの下に物体がある場合は、下の絵のように上の面が見えます。
目線の下にあるので、見下ろすようなイメージになります。

パースを意識してモチーフを描く
既に定めた消失点から線を描き、この線を道と捉えます。
その両サイドにビルが建っているとした場合、さらに消失点から線を伸ばし、水平方向・垂直方向に線をたすことによって簡単にビルを描くことができます。

最後に、実際にどんなイラストに一点透視が用いられているかを下のイラストを用いて解説します。

この作品には、下の赤線で示したように一点透視が用いられています。
石のところにある消失点から各方向にパースラインが引かれているのがわかると思います。この時に、横は水平、縦は垂直に描くことを心がけるようにしましょう。

以上でAri先生の背景イラスト講座 Vol.12「パース・一点透視の基本」は終了です。
動画講座では、さらに詳しく解説を行っているので記事よりも理解しやすくなっています。
また、Ariさんの講座の続編は

この講座の制作環境
OS : Mac OS X 10.6
ソフト:Photoshop CS4
ペンタブ:Wacom Intuos4
